ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

日常

over my head

夕焼けを見ることが多くなった。 昼が短くなり、夕暮れの時間が早まって、帰宅の時間帯と重なるようになったからだ。 空にはうろこ雲が広がり、季節は少しずつ本格的な秋に入りつつある。 今まで、何度も何度も、様々な環境で体験してきた季節の変わり目 私…

平成の風景3。〜誰のために人は涙を流すのだろうか〜

先日、自宅の自動車を久しぶりに運転したら、調子が良くなかった。 バッテリーランプが点灯しては消えていた。 ガソリンを入れるついでに併設の工場で見てもらったら、バッテリーは寿命で、他にもブレーキランプの片方が点灯しなかったり、タイヤも一つはパ…

ぼんやりと雨音の中で

今年の梅雨は、あまり雨が降らないなと思っていたが、梅雨も終わりに近づいてきて、思い出したように大雨が続く。 大雨の後は、視界が透明になる。視力が良くなったのかと錯覚するほどに、遠くまで澄み渡った景色が目に飛び込んでくる。 遠い昔の奈良時代、…

或る日の私の出来事

仕事帰りに、三条河原町で降りて、ラーメンを食べチャーハンを食べ、散髪をした後、書店に寄り、リプトンでロイヤルミルクティーのホットを飲んだ。 祇園祭の鉾や山もそろそろ出来上がって来ていると思ったけれど、四条までは足を運ばなかった。雨のせいかも…

梅雨空と七夕と祇園祭のエレジー

以前撮影した写真をランダムに並べてみました。 近頃、自宅の自動車を使うことが増えて来た。出勤時に音楽を聴くようになって来た。 数年前までは、当たり前のようにやっていたのだけれど、ここ数年、自動車も音楽も、使い方・楽しむ時間帯が変わっていた。 …

線路沿いのベンチに座りながら

寝たり起きたり、やっと目が冴えて来た。 この前の休日の話だ。 眠気が取れたら、ふらっと出かけたいものだ。 夜空の星屑はなんでも知っている 流れる箒星、あの子に伝えてよ 私は大勢の前で話すことが全く苦にならない。緊張も全くしない。 それは、小・中…

冬来りなば春遠からじ

机の上の一瞬の風景 机に座った時の居心地の良さ 書物に囲まれ、文字に囲まれ、画像や映像や音に囲まれている安心感 タイピングも手書きも、どちらも必要 頭の違った場所を使っている 外では樹々が青々と茂っている もうすぐ4月 もう春だ そろそろバックパッ…

猫になりたい

先斗町を足早に歩いていたら、二匹の猫が丸く蹲っているのを見つけた。 猫は、場所によって顔つきが変わる。 A町の猫たちが美人ぞろいだとすると、B町の猫は太っていたり、C町の猫はあまり可愛くないとか、、、そういう傾向がある。 練馬区のある街に住んで…

平成31年という年末

年末から正月にかけて、今年は休暇が長かった。 だけど、遠くへ旅行はせず、自宅にいて、読書三昧・映画三昧・音楽三昧・ネット三昧な生活を送った。 久しぶりのこの1週間の仕事は、とても長く感じられた。 早く眠くなって、8時か9時には寝てしまった。食…

チェスのようなこの世界で

紅葉の街をいくつか歩いた。 色彩は私たちの生活に細やかな賑わいを見せる。 流れていく風、きらめく木漏れ日、さらさらと小さな音を立ててもみじの葉がざわめく。 誰もが今を生きるしかない。 豊かであっても、貧しくても、今を生きるしかない。 神社の灯篭…

霜月騒動

和歌山市を訪れた。 紅葉を撮影した。 街はかなり紅色に染まっていて、あちこちの場所で色彩の綾なす空間を観賞することが出来た。 主に和歌山城を撮影した。 徳川御三家の栄華が偲ばれるほどに、和歌山城は堂々とした城であった。 12月近くなると、銀座の山…

世界は少しずれて、繰り返す

しばらく前ですが、明石海峡大橋を撮影しました。 海を見たのは久しぶりでした。 橋が淡路島に向けて一直線に、ダイナミックに、繋がっていきます。 増補改訂版 新・リュミエール―フランス文法参考書 作者: 森本英夫,三野博司 出版社/メーカー: 駿河台出版社…

月夜、涼しく静かな月夜

はてなブログにimacからログインできなくなってしまった。どうしてなのか調べてみないと分からない。 mac bookからだとログインできる。 しばらく風邪気味だった。私には珍しく昼から退社した日もあった。風邪薬を飲んで寝たら随分マシになったけれど、風邪…

洋上の人となりにければ

しばらく更新していなかった。半月ほどしていなかった。私にしては珍しいことだ。 仕事が忙しい訳ではなかった。むしろ楽になってきていた。 夏の疲れで眠くなるのが早かったが、書く時間がない訳ではなかった。 忘れていたのでもない。結局、書く気が起きな…

911、2018 平成最後の911

8月は意外とブログを書いたからか、9月に入って時間は結構あるのに、それほど書こうという気にならない。書くネタはたくさんあるのだが、ネタがあるのと書く気になるのとは違う。強制的に書かなくてもいいから、書きたいと思うときに書くまでである。 この頃…

孤独はなぜ僕を見つめ続ける?

老後をどう過ごすか? 『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の私は、ギリシア語とチェロを練習する老後を思い描いている。 これは私の理想にも近い。語学と音楽好きな私も、ピアノ、バイオリン、フルートなどとギリシア語、ロシア語、中国語など…

メモランダ

夢印 (ビッグコミックススペシャル) 作者: 浦沢直樹 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/07/30 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る 浦沢直樹が短期連載していた『夢印』が早くも単行本化している。 これ一冊で完結しているので、いつ…

ぼんやりしていること

土曜日の午後は、金曜日の朝と同じくらい好きな時間だった。 学生寮のベッドの上に寝転んで、外に生い茂る木々を見ながらぼんやりしていた。 仕事を始めてからも、土曜日の午後は窓の近くに横になって外をぼんやりと見ていた。 夕方になって、外に出て、暮れ…

静かに打ち返す波のように

昨日、旅の最終日、まだ行っていないところで静かな場所と思い、山口県周南市徳山に宿泊した。以前の徳山市だ。 ホテルの目の前に瀬戸内海が横たわっていた。静かに打ち返す波の音が、桟橋にあたり、岸にあたっては、微かなざわめきとなって消えて行く。 遠…

蚊のいない夏、幽霊のいない夏

旅も二日経過し、旅行というよりは、日常生活を普段と違った場所で過ごしている感覚になって来た。 昨日は熊本市から博多に向かい、だけど、相当な暑さでもう動きたくないと思った。 一先ず、博多駅前を撮影して記録に残しておきます。 エスカレーターの利用…

夜の帳が下りる頃、世界は別の顔を見せる

夜の帳が下りて、辺りの風景が見えなくなる頃、ゆっくりと起き出して1日が始まる時代もあった。 部活動も引退して卒業論文を準備している頃、ひたすら書物に向き合っていたので、時間が経つのを忘れていたら、深夜になることが度重なって、昼夜逆転の生活に…

前向きに、元気に、パワフルに

大学時代、西洋史学科に在籍し歴史学を研究していた。 しかし、そこで出会った学問には疑問があったし、当時のアカデミックなスタイルは、衒学的とでも言えるような、それこそ趣味的であるようなスタイルであった。 だから、実際のところ、そのような学問な…

生かされつつ生きている

西の方角に日が沈み、赤々と西陽が燃え咲き、我々は家路を急ぐ。1日の縛りを解かれて、強張っていた頬も笑顔に変わり、疲れのためか居眠りをする人もいる。 我々は生きているのか生かされているのか、自立しているのか自立していないのか。 足は速い方だった…

soliloquio 独り言

近頃、頭を悩ますことがある。女性に言い寄られているのだ。 中学生の思春期頃から、私は女性に言い寄られることが何度かあり、それが自分はいつも辛かった。女性嫌いという訳ではない。綺麗な女性や可愛い女性に言い寄られても、苦手で、辛かった。 それは…

祇園囃子の響きはどこから聞こえてくるのか

祇園祭の宵山から帰ってくると、母親は真っ暗な土間の電気を点けた。真っ暗闇の中にぼんやりと辺りの輪郭が浮かび上がってきた。部屋の方にも薄っすらと明かりが届き、卓袱台や本棚が見えた。祇園祭の喧騒は夢のように搔き消え、音一つない空間に、雪駄のカ…

七夕、消え行く人、見送る人

先日、大雨のため、琵琶湖線が運転を見合わせた。たまたま滋賀県に来ていたため、電車に乗れず、タクシーもいっぱいで、二駅ほど歩いた。 西武線では、時々、飛び込み事故があって列車がストップした。またかと思って、池袋で時間を潰すことがあった。 自然…

ライサンダーとハーミアの夏の夜の夢

ライサンダーとハーミア、オーベロンとティターニア、ディミトーリアスとヘレナの恋物語は、円満に解決を迎える。 妖精パックの媚薬に惑わされて、恋模様が混乱してしまうが、夏の夜の夢のごとく、3組の男女は上手く鞘に収まる。 K教授の英文学の夏休みのレ…

100 years ago

昨日は、部下のミスの後始末で、本人ともども出勤した。 昼から長く伸びた髪を切りに行った。 ふと、髪を切ってもらっている最中、山口市に行ってみようかと思った。 結局、行かなかったのだが、行くつもりでいたので、新幹線で読もうかと思い、『文学界7月…

敢えて行動する

今度の日曜日は父の日らしい。 正直に言って、全く興味がない。 私にとって、家族・父親・母親という存在は、空虚で、欺瞞がはびこり、でもそれらに帰属しているという、厄介な存在である。 世間では、「家族は仲良し」が最善の家族像のように語られる。しか…

深夜に目を覚ました

昨夜は、知らない間に眼鏡を外して寝てしまっていた。 深夜3時、目を覚ました。 自分がいつ寝たのか、全く覚えていなかった。起きたときには、何が起こっているのかも分からなかった。 いや違う。そうではない。何かが変化している。この部屋の中で、前とは…