ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

風景

頭を空っぽにして

音楽を聞いていると、乱雑な私の部屋も喫茶店のごとく、落ち着ける空間に変化する。 4連休、少し一息つけた。 休日は音楽に限る。色々な曲を流していると、社会が見え、私が見え、過去や未来や現在や、色々なものが見えてくる。 バッハ、アデル、レディオヘ…

年齢を重ねて

原宿駅で降りて竹下通りを抜け、裏道を通りながら会社まで行った。時には外苑前で降りて出社することもあった。 近くに明治神宮もあり、荘厳さとお洒落さが同居している街だった。 いつ歩いても落ち着いた感じで、人は確かにたくさん歩いていたが、息苦しい…

平成の風景2。明日は知れず〜消滅した街の停電〜

「Tomorrow never knows」が街に鳴り響いていた頃、東京東部の自宅近郊をよく歩いた。 とどまる事を知らない時間の中で いくつもの移りゆく街並を眺めていた 新宿・池袋・銀座・御茶ノ水の街によく行った。どこまで行ってもどこまで行っても街が続いていく東…

新しい空気を入れて

今日、仕事があった。 早朝、いつもと異なる交通手段で通勤した。 普段は通らない民家の垣根や玄関のある通りを抜けた。そこはかつて、私も属していた空間だった。人のぬくもりの匂いがした。人が生きている感触が伝わってきた。 私も東京のいくつかの場所で…

祇園囃子の響きはどこから聞こえてくるのか

祇園祭の宵山から帰ってくると、母親は真っ暗な土間の電気を点けた。真っ暗闇の中にぼんやりと辺りの輪郭が浮かび上がってきた。部屋の方にも薄っすらと明かりが届き、卓袱台や本棚が見えた。祇園祭の喧騒は夢のように搔き消え、音一つない空間に、雪駄のカ…

オオアメとオウム

大雨に見舞われた京阪神地区は、昨日から降り続く雨の影響で、JRはほぼ全線操業を停止した。京の町は、それほどいつもと変わる気配でもなく、ただ大雨で観光客の出足は減り、地元の人たちは、あまり見たこともない鴨川の氾濫のごとき風景に釘付けになってい…

日曜日の陽だまりの樹

先日、仕事仲間で呑みに行った。 最初はビールと決まっているが、私はビールは飲まない。居酒屋でのビールは、あまり好きではないからだ。 職場のどうでもいいような話で盛り上がり、ちらほら本音も出て、それなりに飲み会の本分が素直に出た、カタルシスな…

舵を切り、舵を切り

私が、何もかも忘れて没頭してしまう作業の一つは、編集作業だ。 特に、映像の編集は一度始めたら、早朝から深夜まで休みなく続けてしまう。 最近は、全くやってはいないし、現在手元には、iphoneがある程度である。 文章・画像・映像の編集。そこからは、思…

砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ

ずっと昔、まだ小学生の頃、秋頃だったろうか、夕方、自宅の庭から、見たこともない物体が飛んでいるのを目撃したことがあった。 それがどんな物体だったか、今ではうっすらとしか覚えていない。クラゲのような薄い白色をした飛行船のようなものだったと思う…

金木犀が香り、過去が振動する

今年も、突然、数週間前から金木犀の匂いが香り出した。 嫌いではない。でも大好きという匂いでもない。けれど、季節を感じさせる匂いとして代表的な金木犀の匂いは、初秋への思いと重っている。 金木犀の匂いが立ち込めると、過去へと遡行してしまう。過去…

本能寺を通り抜けて

昨日、京都市役所前で降りて、京都市役所を通って寺町商店街に入り、本能寺を通り抜けて、いつものように本屋に向かった。 市役所の向かい側にあるホテルオークラ地下通路から地上に向けて歩くと、上記二つのオブジェが目に入る。 京都市役所。工事中だった…

夏の終わり、東山給水塔を探して

名古屋に、それほど知られていなくとも、変わった建物はないかなと調べていたところ、偶然、東山給水塔を発見した。 レトロな風貌が目を引いた。 しかし、行ってみたら、ご覧のように閉まっていた。 でも、高い建物なので、少し歩けばその頭が目に入った。 …

消え去ってしまった思い出、そしてまた未来の思い出に

Mr.Childrenの初期の曲を聴いていると、様々な風景や思い出が交差して蘇ってくる。 長く続く川沿いの道を、何度も何度も車で行き来した。橋を渡り、隣の町からその先の町へと車を走らせた。 鉄橋を越え、歩道を通っていく自転車。眼下の川には、砂利船が行き…

鳥辺野を散歩する

しばらく家に籠っていたので、今日は夕方、出掛けてみた。 どこということはなく、何となく、いつもよく行くラーメン屋に行って、本屋に寄って、帰ろうかとも思ったのだが、写真を撮ろうとも思ってきたので、電車に乗って、清水五条まで行った。 上と下の写…

姫路城は遠かった

朝起きて、姫路に行こう、と思って行って来ました。 姫路城は駅から見えます。 だけど、実際、城の域内に入るまでには、700メートルくらい歩かなければなりません。 やっと、写真に写せるくらい側に寄って来ても、天守閣はまだまだ先にあります。 フランツ・…

琵琶湖は悠々と水を湛えていた

今日は雨が降るみたいだったけれど、それほど降らず、太平洋でも見に行こうかと思ったりしたが、浜松辺りに行ったとして片道2時間は掛かるので、行かなかった。 それで、近くにいながらあまり行ったことがない大津市辺りの琵琶湖に行ってきた。 琵琶湖は、大…

ドイツ映画ポスター展

先日、岡崎の国立美術館で開催のドイツ映画ポスター展に行った。 撮影禁止だったので、写真は撮れなかったが、一部屋だけのこじんまりした展示場だったけれど、アヴァンギャルド的な表現技法を駆使した、まさしくポスター!という感じのポスター群だった。 …

夕暮れと信仰、目に見えないものへの憧れ

これまでに何度、夕暮れを見たことだろう。 夕暮れはたまたま見られることもあるけれど、意識してみようとしないと、なかなか見られないものだ。 会社の建物の中にいれば、夕方になっても外に出ないから、そう見られるものではない。 昔、夕方車を走らせて、…

駅が、電車が通り過ぎていく

グーグルだったか、flickrだったか、駅のホームを撮って掲載している人がいました。 松本清張『点と線』は、駅の列車のすれ違い数分を使ってトリックを仕掛けた作品。 上の3枚は名古屋駅中央線ホーム。貨物列車が通り過ぎていく。 列車に乗ると、駅が通り過…

マガリャネスが大西洋を越える

今日は、珍しく半日だけ出勤した。 のんびりと仕事もでき、帰りものんびりと帰った。 土曜日の午後。 開け放たれた風景を前に歩いていると、私も若い頃にはこうした澄み渡る景色の中を、茫漠とした時間とともに歩んでいたなと思った。 いいもんだなと思った…

金沢移動祝祭日

昨日は一日、石川県金沢市に行っていました。 京都駅から雷鳥ことサンダーバード4号に乗車。 サンダーバードは、全12車両ほどの車両のうち、真ん中4、5、6車両が自由車両、そしてまた2車両ほど飛んで自由車両といった、どこからどこまでが自由車両なのか分か…

カメラ、飛行機、オタク

飛行機を撮りたくて、関空まで足を伸ばした。 伊丹空港も考えたが、関空へは、京都から関空への直通特急「はるか」があるので、関空にした。 けれど、今日まで「はるか」の存在を知らなかった。 だから、なんばまで行って、なんばから南海電車に乗って、と考…

つぶやき

忘年会のシーズンですね。 しかし、どうして年を忘れる会って言うんだろう。去りゆく年にありがとうでもいいのに。 年末には、瀬戸内方面に行って、島や海を見たいなと思います。写真もたくさん撮ってみたいし。 赤穂浪士の討ち入りも12月。クリスマスも12月…

大阪南港の和やかな午後

浦沢直樹展が大阪南港ATCであったので、その周辺を少しだけ歩いてみた。 大阪南港には、フェリーさんふらわあこばると号が停泊し、正面には工場の煙突から垂直に煙が立ち昇っている。ATC前の広場には家族連れやカップルがのんびりと、傾きかけた太陽の光を遮…

圧巻、銀閣寺

子供心に、銀閣寺が他の名所と比較して抜きん出てる場所であると、朧げながらも感じていた。 今日、その銀閣寺を訪れた。 銀閣こと観音堂が慈照寺の顔であることは、論を俟たないが、慈照寺はそれほど広いとは言えない境内の中に、東山文化の粋とでも呼べる…

難物、南禅寺

京都南禅寺の撮影は難しい。 有名な三門は、あまりにも大きすぎ、近くから撮影しようとしてもその一部しか画面に入ってこず、洒落たショットが描けない。 反対に、遠くから撮影しようとしても、多くの樹木が遮って、三門全体がうまく撮影できない。 さらに、…

京のはずれにひっそりと佇む、化野念佛寺

夜のニュータウン

今日は雨が降っていて、いつもとは違う道で帰った。 駅のエレベーターを昇って、夜のニュータウンを見た瞬間、八王子市の南大沢の駅前とよく似ていることに気がついた。 週に2度くらい、都心から南大沢まで京王線に乗って通っていたことがあった。 今はどう…

秋晴れの写真散歩

昨日は、あまりにも気持ちのいい秋晴れだったので、近郊の町を歩いてきました。 使い慣れたコーヒーカップ 何の葉でしょうか? 長閑な田舎の風景です。 夜の風景。静まり返っています。 近頃、カメラ撮影をして、いい写真を取りたいと思いつつも、スマホしか…

コスモスの咲く頃に

コスモスは、秋の桜である。その桃色の花がとても可憐で美しい。 コスモスの咲く頃になると、夏もとうとう見納めで、あたりは涼しさに満ちてくる。 街を行き交う人たちも、落ち着きを取り戻して、夕暮れの買い物を済ませている。 スピッツは、コスモスに託し…