ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

漫画

猫になりたい

先斗町を足早に歩いていたら、二匹の猫が丸く蹲っているのを見つけた。 猫は、場所によって顔つきが変わる。 A町の猫たちが美人ぞろいだとすると、B町の猫は太っていたり、C町の猫はあまり可愛くないとか、、、そういう傾向がある。 練馬区のある街に住んで…

喰種を超える宗教の陥穽

桜の時期もあっという間に終わってしまった。 今日、街中を歩いたら、桜の木はすっかり葉桜に変わっていた。 暖かくなる3月の終わり頃から、あの世の現し身のように、突然、桜は咲き誇る。 もしかしたら、この世以外の世界があるのかも知れない。 一瞬で咲き…

光と闇の叙事詩 スターウォーズ

朝からスターウォーズ最新作を見に行った。 今回の作品は、ストーリーを再現するのが難しかったのだろうと思う。 技術的なSFXなどの問題ではない。 善と悪が絡み合う複雑な微妙なニュアンスをどう表現するのか? 全き善がいるのではない。全き悪がいるのでは…

バベルの塔、ブリューゲルの壮大な遺産

東京・上野で、ブリューゲル『バベルの塔』展が開催されている。 壮大な構図、圧倒的な迫力で、見るものの息を止まらせる。 大阪にも来るらしい。行ってみようと思う。 babel2017.jp ブリューゲルは16世紀中葉のオランダを生きた画家だ。 農民画家と呼ばれた…

カイロネイアの戦い

つい2、3日前に岩明均『ヒストリエ10』が刊行された。 待ちに待ったという感じではあるが、前の巻の発売から開きすぎているので、毎回刊行されるたびに、話がどんな風だったか忘れてしまっている。 今回も、えーっとなんだっけという感じで、kindle電子版の…

あの日、あの時、あの場所で

今日は雪がまた降り始めたこともあって、早めに帰れた。 早く帰るに越したことはない。 東京ラブストーリーAfter25years (ビッグコミックススペシャル) 作者: 柴門ふみ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/01/12 メディア: コミック この商品を含むブログ…

panpanya『動物たち』の漂い

ヒヨケザルというマレーシアにいる動物らしい。 体長43センチ。 木から木へ、滑空する。 papanyaの最新の漫画『動物たち』の先頭ページに、ヒヨケザルのエピソードが出てる。 普通にある日常生活のお話なんだけれど、漫画の雰囲気や主人公の女の子のキャラク…

浦沢直樹が楽しむ製作の世界

昨日、セブンイレブンでスターウォーズのスピンオフ新作と一緒に、浦沢直樹展があることを知った。 紹介ページを見たら面白そうだったので、大阪南港ATCまで足を運んだ。 私も浦沢直樹ファンとして、会場で彼の下書き原稿やスケッチなどを興味深く見たが、少…

漫画の世界

帰り道でファミマに寄ったら、ニャンコ先生こと夏目友人帳の最新刊が置いてあった。割と好きな漫画でたまに読んだりしていた。 この漫画は妖怪の世界との交流・対決を描いているけれど、なぜか架空の物語のように思えない。 漫画が描く世界は、島耕作のよう…

経済成長を超えて

帰り道で近くのコンビニに寄ったら、「会長島耕作」の最新刊が置いてあった。 数年前までよく行っていた喫茶店に、島耕作シリーズが全て置いてあり、何週間かかけて全て読破したのだが、その頃はまだ「社長島耕作」の手前の専務あたりまでしか出版されておら…

『プリニウス』、大地の雄叫び

ヤマザキマリ/とりみき『プリニウス』は古代ローマの博学者、軍人であるプリニウスを扱った漫画である。 彼はポンペイを襲ったヴェスヴィオ火山に関わって、命を落とした。 大地が裂ける前、辺りの町々では、鳥や羊や蛸のおかしな行動、赤い月、温泉の沸騰な…

惣領冬実版『マリー・アントワネット』

先週のモーニングから全4回で惣領冬実が『マリー・アントワネット』を描いている。 彼女の『チェーザレ』が好きでよく読んでいた。今回の作品の評価はまだできないが、惣領冬実の少女漫画タッチの画風は、ヨーロッパの歴史物を描くのに適していると思う。 で…

『寄生獣』再読

旅行に行く前、たまたま『ネオ寄生獣』を読み始めた。なかなか面白いので、旅行に持っていった。それで『寄生獣』本体も読みたくなり、移動中ネットで読んでいた。 昔読んで衝撃を受けたが、再度読んでもやはりすごい作品だと思った。20年前の作品とは思えな…