昨日は一日、石川県金沢市に行っていました。
サンダーバードは、全12車両ほどの車両のうち、真ん中4、5、6車両が自由車両、そしてまた2車両ほど飛んで自由車両といった、どこからどこまでが自由車両なのか分かりにくい。
京都から金沢までは、確か、こんな顔のサンダーバードだった。
帰りのはまた違う顔で、確か次のような顔だった。古いタイプ。号数も420号とかだった。
顔が平べったい。
サンダーバードの新型車両はよく揺れる。電車に酔わない私が少し気持ち悪くなるくらい揺れる。
けれど、帰りに乗った旧型はあまり揺れない。心地よい眠気が襲ってくる。
電車の顔は色々あって面白い。
南海電車のラピートは変わっている。鉄仮面みたいだ。
そう言えば、京都からサンダーバードに乗って、自由席車両に入った瞬間、床にカードやお金やら、財布の中身をいっぱいこぼしている女の子がいた。
「最悪だ、どうしよう」とか言いながら、財布の中身を拾っていた。
しばらく様子を見ていて、何が起こっているか理解できた。
彼女は京都で下車する予定だったのだが、降りる直前に切符を出そうとしたか何かで、財布の中身を床に落としてしまい、大切なカードやらお金やらで、降りるわけにもいかず、散らばったカードをかき集めていたのだ。
そこに私が入ってきたのだ。
「最悪だ、どうしよう」という言葉を、私は最初、何か大事なカードを無くしてしまったセリフかと思っていた。だから、それならば一緒に探してあげようかと思った。
でも、彼女は財布の中身を全部回収しても、立ったままでウロウロしていた。京都で降りたかったのだ。だけど降りられなくなった。
しばらくして、私の後ろの席で、誰かが電車の時刻か何かを車掌に聞いている。特に気にも留めず、次の駅、敦賀に着いた。
すると、私の後ろの席から、財布の中身を探してた女の子が現れて、急いで降りていった。
それで、私は改めて先ほどの顛末を確認したのだった。
話変わって、私は特急券を車内で買おうと思っていた(いつもそうなのだが)。
金沢ではPASMOが使えない。サンダーバード車内で精算はできるのだが、PASMOの入場記録が取り消せないので、金沢駅で窓口に行ってくださいとのこと。
そう言えば、地方の都市に行くと未だに手改札があったなと思った。
金沢もそうなのか?北陸新幹線も走り出したのに?
着いてみたらそうだった。
なんでも、今年の4月からICカードが導入されるらしい。
やっぱり、都会と地方ではこんなにも違いがあるんだと痛感した。
関東地方なんて、ICカード導入は遠い昔だ。日常の風景に溶け込んでいる。
話が飛ぶが、夕方の金沢駅で、なんだこの人だかりは?と思ったのが下の写真だ。
上方の景色を撮ろうとしたので下方が切れていて分かりにくいが、人がうじゃうじゃいる。
これは帰宅のためのバスを待っている人たち。
金沢は地下鉄がないし、電車もそんなに路線があるわけではないし、バスの発着が金沢駅に集中していて、しかも、人口は金沢市周辺に集中しているだろうから、夕方になると、金沢駅のバス停に人が集中するのだと思う。
この風景も都会では見られにくいかなと思います。
話を元に戻して、金沢駅に着いてお腹が空いたので、駅前でご飯を朝昼兼用のつもりで、食べました。
私は、面倒くさがりなので、まとめて何かをしたい時は、朝と昼をまとめて食べてしまうとかして、10時間ぐらいは何も食べないでも平気なようにしておきます。
因みに今日は、朝昼が下のレシートのように10時半に食べ、次に食べたのが約8時間後の18時過ぎでした。
満席のカフェ。
見ると、旅行で金沢に来た人、実家が金沢で帰省して友達と会っているサラリーマンや大学生、実家に挨拶に来た子供連れの夫婦。
大体この3グループぐらいに分けられる。
一人でいる人は、あまりいないようだ。
金沢駅の名所、鼓門。
このオブジェは、相当奇抜なものだと思う。芸術の街、金沢だからこそ思いつき、現れたオブジェだと思う。
ひたすら、金沢の街を撮ることを目的に、兼六園方面へ。
到着した時間帯の金沢駅。
金沢駅から近江市場方面へ向かう大通り沿いの歩道。
正月も宅急便は休めない。
ヤマト宅急便の台車が見える。
歩道沿いの空間に、いきなりオブジェが出現。
金沢らしい。腰掛けてもいいのだろうか?
30分ほどで近江市場に到着。
けれど、まだ?やっていなかった。
数軒しか開いていなかった。
食べることが目的ではないのだが、大きな蟹を撮したかった。
ここに来るまで、金沢城と兼六園が隣接しているというイメージがあまりなかった。
でも、考えたら当たり前の話で、言ってみたら加賀藩の別荘・藩庭だから、水戸藩の偕楽園、岡山藩の後楽園と同じ機能を果たしている。
金沢城黒門跡付近から南方を望む。
河北門の一の門。
同じく一の門。
兼六園方面からやって来る人。近江市場方面から行く人が交差する。
写真右上の、一の門横の櫓 が、ニラミ櫓台。
ここで、通行する人を睨んでいたんだな。曲者もたまにはいたんだろう。
河北門の二の門。
金沢城址公園の三の丸広場からの眺めは、以下に続くような長〜く続く壁のごとき風景が特徴。
この景色は居心地よくさせるし、何かがずっと続いて行くような、時間が停止した錯覚を与える。
そして、兼六園へ。
子供の頃、一度行ったことがあった。
その時は、イタズラばかりしている思い出しかない。変な顔をして笑わせたり。
石川門。
このすぐ後ろに控えるのが兼六園。
桂坂口から入場し、真弓坂口から退場した。
金沢市は中部山脈地帯北部の末端に位置する。
南部方面は、山、山。
兼六園には、根元から曲がった松の木があちこちにある。
造った人の趣味なのだろうか?
あまり気持ちのいい感じではない。
とは言っても、基本的に庭園なので、落ち着いた綺麗な風景が続く。
江戸時代を後にし、21世紀へ。
本日の最終予定地、金沢21世紀美術館に到着。
兼六園、真弓坂口の斜め前。
金沢21世紀美術館には屋外に、遊べるオブジェがいくつかあって、子供たちの注目を集めている。
子供って好奇心旺盛で、それを隠したりしない。
元気よく飛び跳ねて、一目散にお目当のオブジェに向かって行く。
他の美術館の紹介も行っているコーナー。
金沢は街全体が落ち着いていて、アートっぽい。
室内は、静と動、明と暗がくっきりと分かれる。
ここに挙げたのは静の方。
主要な撮影場所は終了。
バスで金沢駅に帰還。
雑踏の中を人が行き来する。
鼓門がライトアップされるなら、夕方まで留まろうと考えていた。
案内所で聞くと、日没後ライトアップされるとのこと。
それまで時間があるので、ふと思いついて駅前にある映画館で『スターウォーズ・ローグワン』を鑑賞することにした。
ローグワンは、見ようか見まいか迷っていた。
正伝SWからの外伝とは言え、今まで頑なに正伝以外は見てこなかった。
けれど、今回のはまがい物ぽくないので、見ることにした。
見た感想は、凄かった。
正伝の方を超えていると思える部分も多々あったし、実際、フォースの覚醒と比べてみても、甲乙つけがたい。
EP3とEP4を繋ぐ位置にあるローグワン。
物語を創造するという凄さを感じました。
以前に書いたSWと歴史について。
映画が終わって外に出ると、もう日は暮れていました。
帰路につく人たち。
私も帰ることにしました。