昨日、セブンイレブンでスターウォーズのスピンオフ新作と一緒に、浦沢直樹展があることを知った。
紹介ページを見たら面白そうだったので、大阪南港ATCまで足を運んだ。
私も浦沢直樹ファンとして、会場で彼の下書き原稿やスケッチなどを興味深く見たが、少し見ていて感じたのは、浦沢直樹の絵の上手さよりも、彼がとても楽しんで漫画を製作しているということだった。
そうか、彼はとても楽しんで漫画を製作しているんだ。その感じがひしひしと伝わってきた。
漫画家というと、編集者が締め切り前に漫画家のオフィスに泊まり込んで、漫画家は汗をかきかき、ストーリーを生み出すという場面を想像してしまう。
しかし、浦沢直樹の場合は違う。彼には「作り出す」というより、「製作する」という言葉が似合う。
また、彼の描く漫画は群を抜いて見事だ。手塚治虫の再来かと思えるほどに、画面にはダイナミックで繊細な漫画が描かれる。
けれど、彼は漫画を描いているというより、絵を描いているのに近いと思う。会場には、漫画の下書き原稿以外に、アクリル画やペン画なども展示されていたが、この絵がまた凄い。
彼は漫画家に先立ち、画家なんだと思う。
なお、来年、新作の連載がスピリッツでスタートするらしい。楽しみだ。