ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

年末の波が押し寄せる

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シングルスカルから延びたオールが、水面の水を掴み、勢いよくスカルを進ませる。

琵琶湖の瀬田川大橋を潜って、オアーズ人たちが進んでいく。

もう関西に来てから、まる4年が経過した。

 

ねきから、もうちょっと離せへん?

関西弁を解さない人からすると、何を言ってるのか推測しづらいかも知れない。

ねき?へん?
何のことだか分からない。

今日、何十年ぶりかで、ねきという言葉を聞いた。
子供の頃、祖母がよく使っていたのだが、近頃は全く聞いてなかった。

にぬき、かしわ、なんば、なども関西独特の表現だろう。
語彙が豊富な関西弁。

私のイントネーションも少しずつ標準語から関西訛りに移動している。

 

紅葉の季節真っ只中だ。
昨年、一眼レフを初めて買って、この一年、様々な風景を写してきた。
だけど、異なった風景をいくら写しても、被写体の種類が増えていくだけである。

紅葉は綺麗だし、クリスマスのイルミネーションも素敵だけれど、それを写すだけだと記録写真で終わってしまう。

写真技術も必要だけれど、写真をどう撮りたいか、どういう視点から撮るのかという点を入れていきたい。

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スターウォーズ・エポソード8』が来月公開される。

それに合わせてか、キャス・サンスティーンがスターウォーズに関する本を出した。

サンスティーンがスターウォーズ?と思って吃驚したけれど、1954年生まれの彼は、スターウォーズに20代で接して、ハマってしまったのだろう。

スター・ウォーズによると世界は

スター・ウォーズによると世界は

 

 一つの映画作品から、時代を代表するSF映画となり、さらに現代を・世界を映し出す鏡となったスターウォーズ・サーガ。

スターウォーズには、現代人が直面する選択に対しての、向かわざるを得ない方向が刻印されている。

 『へうげもの』の影響で読んでみた。

現在の明智光秀像は、かつての主君に対する裏切り者という、とんでもない男から、随分と出来た武将のイメージに変わっている。

特にこの『信長を殺した男』の光秀は、実際の明智光秀像に一番近いのではないかと思われる。

この漫画・原作が優れているのは、光秀の生涯を事細かく描いていて、特に重要な転機となる合戦について、その位置付けや経緯がきっちりと描かれている点である。

幼少の頃、父親に連れられて、京の町の路地裏にひっそりと眠っている、あまり知られていなかった光秀の首塚に行ったことがあった。

普通に京都の人が暮らしている路地奥に密集した家屋の真ん中に、大事そうに置かれた首塚があった。

あれからかなりの月日が経過した。明智光秀像がこんなに変わるとは思っていなかった。

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 昨年の今頃に撮影した慈照寺銀閣と紅葉の写真。

今年は10月的な期間が短かった分、11月が長く感じられる。

黄昏流星群 (1) (ビッグコミックス)

黄昏流星群 (1) (ビッグコミックス)

 

 弘兼憲史『黄昏流星群』は、よく行く喫茶店に置いてあって、そこに行く度に読んでいた。

年齢層の高い人物が主人公の、まさに人生の黄昏の人たちのお話が詰まっている。

おっさんくさいなと思って読んでいたけれど、歳をとっても中身の若々しい人はいるし、若くても中身はどうしようもない人もいる。

この漫画も、登場人物の年齢を気にせずに読めば、そこで起こっていることが決して年齢に関係なく出会う事柄であり、それに対して自分はどんな風に対処しアクションを起こすのかとシュミレーションが出来る。

勿論、年齢に応じてしか遭遇できない事柄もあるけれど、未来の出来事として読めば、面白いと思う。

ふざけているようでふざけておらず、真面目でいるようで真面目すぎず、でも大事なのは、やっぱり人をよく見て感心を持ち、近視眼的でなく、その人のことを考えて行動することだと思う。

 

 年末の商店街、枯れつつある樹々、寒そうに家路を急ぐ人たち、郊外へ向かって電車が走っていく。

年末の波が今年も押し寄せてくる。