ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

原宿、水戸、移動手段

原宿は随分前に、若者の街と言われていた。実際、若い人に向けたファッション街ではあるけれど、歩いてみると落ち着いた感じの街で、すぐそばには明治神宮もあるし、高級住宅街でもあり、チャラっとした軽い感じとは少しちがう。

表参道や青山といったオシャレなイメージの街が周りを囲んでいるが、決してケバケバしい感じではなく、落ち着きが基調にある。

歴史のない街や歴史があっても錆びれている街や地方の街だと、大手のショッピングモールや薄っぺらい施しが、どこにでもあるような風景を作り出している。

東京はうるさく、ケバケバしく、落ち着きがない街で、地方都市こそ田舎で落ち着きがあるという風に考えられてしまうが、東京というのは歴史もあり様々な顔を持つ大都会で、一面的には語れない街である。地方都市を批判するわけではないが、都市開発がどうしてもショッピングモールの誘致だの安易な方向に走りがちである。地方に行くと、大体イオンモールがあり、似たような風景を作り出している。

けれど、地方都市といっても様々で、私の知っている地方都市で他とは違うなと思ったのは、水戸市である。4年ほど前、久しぶりに訪れた時には、駅ビルが綺麗になっていて、駅前もずいぶん変わっていた。そして、再開発の波及か、駅南の一部がゴーストタウン化しつつあったが、それでもあちこち歩いてみると、以前の水戸とそれほど変化なく、なんというのか、住宅街にしろ繁華街にしろ、ここは水戸だぞという気概のようなものが感じられた。水戸の言葉は喧嘩言葉のようで、普通に話していても怒っているように聞こえる。尊皇派の牙城であった水戸藩の後を継ぐこの地は、ただでは起きぬぞ的なところがある。

私は、旅行に行くと大体歩いて街を回るので、歩ける範囲が限られてくる。だから、その限られた範囲だけを見て、この街は色がないと思ってしまうのかもしれなく、もしも車で街を回れば、もう少し広範囲を移動できるので、街への評価も変わってくるかもしれない。

まちづくりの哲学:都市計画が語らなかった「場所」と「世界」

まちづくりの哲学:都市計画が語らなかった「場所」と「世界」

 

 この本はまちづくりについて、ヒントになる記述が豊富に収められている。

自分の部屋を使いやすく、きれいに、味のあるものにしたいと思うだろう。自分の住む町も自分の部屋の延長線上に考えれば、より良いものにしていきたいと思うはずである。