今朝は寒く、雪がちらついていた。
けれど、どことなく終局の寒さのようにも思えた。もうすぐ3月。暖かくなり始める。
雪景色の写真を撮りたかった。けれど、雪が降ると外には出たくない。
冬ももうすぐ終わる。夏の暑さが終わるのと似て、冬の寒さも終わるとホッとする。
春はあまり好きではない。秋は好きだ。
桜は前は怖かったけれど、今は不思議な花だと思える。いきなりあんなに満開に咲き誇る。そして、短い間に散ってしまう。儚い。
浮かれた感覚があまり好きではないのかもしれない。
春になると、気が違った人が時々、出没する。昔、どこかから帰ってきた息子と間違われて、気が触れた女性が急に私の乗っている車の前に立ち止まって、焦った。
小学生や中学生の頃は、春が待ち遠しいようにも思えた。新しいクラスに変わって、どの友達と一緒になるのか楽しみなところもあった。
子供って、やっぱり大人とは見ている世界が違う。早熟な子供というのもいるけれど、果たしてそれがいいのかどうか。子供は子供の時しか見れない夢を見ている方が幸せかもしれない。
冬と春の間の空白地帯。
今年の春は、カメラという武器があるから桜をたくさん写したいなと思う。