しばらく本屋にもゆっくり行っていなかった。
そんなに読みたいものも頻繁に発売されるとは思っていなかった。
と思ったら、マクタガートの時間論が発売されていた。
まさか、今頃こんな本が出されるとは思っていなかった。訳者の永井均の文章が全体のほとんどを占める本で、デリダのフッサール『幾何学の起源』と同じような体裁になっている。
この本は、前から気になっていた。というのは、与那覇潤『中国化する日本』が面白すぎて、彼が他の著作で何を語っているのか気になっていた。
学校で習った日本史は出鱈目とは言わないが、現代歴史学の最前線から見た日本史がどういったものかを知るのは、少なくとも私には重要である。
これは、時々ちらっと見ていたのだが、書籍化されて何となく気になっていた。数冊出ていたけれど、第1巻から読まないと気が済まない。
これを読んで旅に行くと面白いと思う。
こちらは飛び飛びで読んでいたのだが、kindle無料本で出ていたので最初から読んでいる。本能寺の変に至る経緯が、利休・秀吉ルートの謀りごとだったという説を採用している。本能寺の変の前後の出来事が詳しく描かれているので、明智光秀の三日天下というものが、どういう推移を辿ったかがよく分かる。
光秀は、素早く高松より帰った秀吉にさっさと討たれて、逃走中、農民に殺されたので、天下人如き数日が空白状態のままというのが、一般的なイメージであった。
コーエン兄弟作品。
『ノーカントリー』は見たことがあるが、彼らの作品をどこか敬遠していた。
見たいなと、ふと思って見たら、不思議な色付けで悪くないと思った。
些細なエピソードが多々出てくるが、それが映画らしいと思えた。映画って、普段は見てないような部分を、拡大して示してくれるところがあると思う。
写真を整理していたら、年末に撮った里親探しのワンちゃんの写真が出てきた。
彼に里親は見つかったのだろうか?
私は里親のボランティアをしている人の気持ちは分かる。私もなんとかしたいと思う。
同じように、宗教活動をしている人たちも、世の人を救いたいがためにやっているのかなと思う。そういう人がいても不思議ではないと思う。
今週は村上春樹の新作が発売される。
彼の本は読みやすいけれど、内容は分かりにくい。彼は『海辺のカフカ』が出た頃に、自分は「現代都市で生活する人々の生態」を描いていると語っていた。
この言葉は村上作品を理解する上で、一つのヒントになると思う。