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ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

モテるモテない、ピアニスト、雰囲気

音楽 日常

音楽家の中には、モテるタイプの音楽家とモテないタイプの音楽家に分かれるというのをどこかで読んだことがあるが、まあそうだろう。ベートーヴェンブラームスはモテないだろうし、リストやショパンはモテただろう。音楽を聴いてみても、前者は悪く言えばしつこい感じがするし、後者はサクッとスマートである。

こうした分類はさておき、ピアニストは手が大きいほど幅広い音同士を一度に叩けるので、有利である。リストは身長も高く、手も大きかったのでかなり離れた音を叩くことができた。ラフマニノフも確か、2メートルくらい身長があったので手もかなり大きく、並外れた技巧を持っていた。けれど、ショパンは長い指をしているがそれほど大きくはなく、関節が柔らかかったのかなと思う。ピアニストは手、指が生命線である。

ギタリストも手と指が重要であるが、指の柔らかさが必要だ。Fコードなどは指が柔らかくないと厳しい。ピアノやギターに対して、トランペット・ホルン・トロンボーンといった金管楽器は唇と口周りの筋肉、肺活量が重要な要素となる。

また、最初の話題、モテるモテないに戻るが、私が女性であった場合、果たしてどういう人を気にいるかと考えてみると、なかなかそういう人は見つからない気がする。リストやショパンは確かにかっこいいかも知れないが、たぶん私はすごいなあというくらいで止まると思う。

いわゆるイケメンがいいかというと、決してそうではない。顔よりも雰囲気というか空気というか、そういうものに惹かれる気がする。私の父親はとてもイケメンで、過去の写真を見てもこんな美男子がいるのかと思わず見とれてしまうほどなのだが、100%気に入らないと思う。

今までに数多くの人と出会ってきたけれど、他とは違うオーラを持っている人に出会うこともある。でもそういう人は数少ない。そういう人に出会うと、一体この人はどうしてこんな不思議な雰囲気を持っているのだろうと思う。

もう亡くなってしまわれたけれど、一度、吉本隆明神田神保町東京堂書店で見かけたことがある。店に入られるのを偶々目撃して、あれっと思って私も店に入ったのだが、筑摩書房文庫の夏目漱石全集を全巻購入されて、ポケットから1万円札を2枚ほど出されて、さっと商品を持って店を出られた。小雨が降っている日で、吉本さんは傘をささずカッパと長靴で素早く御茶ノ水方面へ歩いて行ってしまわれた。

ただそれだけのことだったのだが、私は吉本さんを一瞥しただけで、この人が他の人とは違い只者でないことが感じられた。それはおそらく吉本さんが今までどんな風にして生きてこられたかを示していたのだと思う。