知り合いが週末、岡山県の児島にデニムを買いに行くと話していた。
岡山は私も何回か行って好きな町だけれど、児島には行ったことがない。児島は倉敷市の管轄にある瀬戸内海を臨む繊維業の町である。
倉敷市の大原美術館には行ったことがあり、そこで偶然見たジョアン・ミロの『夜の中の女たち』に目を奪われた。
一見、何のこと?と首を傾げる方が多いと思うが、実物は結構大きくて、遠くから見ると立体的に見え、なぜだかじっと見てしまう不思議な絵である。
岡山市・倉敷市はそれほど大きな町ではなく、街を歩くと、そこで暮らしている人の息づかいが伝わってくるような街である。私はそういう街を歩きながら、ここに住んでいる人は一体どういう暮らしをしている、どんな人なんだろうと想像してしまう。
西日本は山がちな地形のためか、夕日は意識しないと目に入りにくいように思う。それに比べて、関東平野は夕日を遮る山がないので、夕日がダイレクトに目に入ってくる。関東にいた頃は全く意識していなかったが、私の数多くの記憶や思い出は夕日とともにあったのではないかと思う。