私が、何もかも忘れて没頭してしまう作業の一つは、編集作業だ。
特に、映像の編集は一度始めたら、早朝から深夜まで休みなく続けてしまう。
最近は、全くやってはいないし、現在手元には、iphoneがある程度である。
文章・画像・映像の編集。そこからは、思いもよらなかったフォルムが立ち上がる。
素材を作り出したり、集めたりするのも、魅力的だ。
ベネディクト・アンダーソンは、『想像の共同体』を一つの文章から風船を膨らますように書いたと述べていた。
想像力を喚起する文章があれば、そこから、未知の空間に向けて矢を放つことができる。
日本を旅し、世界を旅して、写真を映像を文章を作り出していくこと。
そうした時間が手に入れば、望外の喜びだ。
江東区や墨田区の下町の雑踏、尾道の丘の上から見下ろせる瀬戸内の島々、鹿島神宮の大鳥居や笠間神社の静けさ、阿倍野区辺りの平凡な街並みから浮かび上がる人々の日常の佇まい、そうしたありふれた日常の姿から、私の視線を介して現れてくる非日常な異空間に接触することが出来れば、それは素敵なことだ。
今日も早く起きた。
早起きは三文の徳。午前3時の静かな世界に浸ることは、私の世界に浸ること。ヴィトゲンシュタインの魂の時間。