ここ数週間、週末になると部屋の衣替えを少しずつやって来た。
今週末は、もういい加減に完成させようと、一気にほぼ決着をつけた。
部屋の家具の置き方から、小さな小物の置き方まで、無理のない動きができるように 気を配って配置してみた。無駄なものを買わずに、今あるものを組み合わせて、置き方を考えた。
今回、気がついたのは、本棚の真正面にソファを配置したら、全ての書籍が一気に目に入ることで頭が高速に沸騰し、目が本棚に釘付けになることであった。
今までは、本棚とソファは、少し離れて置いてあって、座った位置から本棚は斜めにしか目に入らなかった。
でも、今回たまたま本棚の真正面にソファを設置することで、書物からのインスピレーションのような感覚が沸き起こって来た。
スポーツでも、対象の真正面に立って対象に視線を向けて運動すると、効果的だし、初心者でも上達が早い。
ボーリングだとピンを真正面に捉えてボールを転がせば高得点を狙えるし、ダーツでも同じ。野球のバッティングもそうだし、全てのスポーツに通じる動作だと思う。
そして、今回、スポーツだけではなく、生・生活全般において、視線の配置がとても重要な問題だと思った。
さらに、達人は視線の向こう側まで捉えて、勝敗を生を、左右させるのだろう。
しかし、視線の要点は真正面であっても、思考の要点は、「真正面から考え抜いて」=「普通に考え抜いて」、その延長線上に・その結果として、「斜に見る」・「斜めから見る」態度を登場させることにあると思う。
- 作者: スラヴォイジジェク,Slavoj Zizek,鈴木晶
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部屋の衣替えの最中には、もっぱら音楽を流していた。
トランペッター、喇叭吹きのチェット・ベイカーのジャズには、彼の歌声があるものも多い。
だけど、歌声は目立ち過ぎず、寡黙になり過ぎずに、幽かな声音で旋律を歌い出す。
ピアノもトランペットも歌声も、俺はこうやって生きていくんだよと言いたげに、愁いのあるメロディをひたすら、ただひたすら響かせていく。
彼の音楽は、 港に船が戻り、夜が波の音だけを頼りにするかのように、次第に深けていく情景に似ている。
音楽について、過去の記事を一つ載せておきます。