私は青が好きである。
だから、ブログの名前にもazulという言葉が使われている。
しかし、気に入った青色に出会うのは、滅多にない。
24歳の頃、コートダジュール(紺碧海岸)に連なるバルセロナの海岸で、憧れていた地中海に初めて出会った。
幼い女の子が水遊びをしていた。水は綺麗だったかどうか覚えていない。
私にとって理想の青は、ラピスラズリの青やフランス語・スペイン語などでアスール・アジュールと呼ばれる紺碧の青である。
実物を見たが、お洒落であり、オリジナリティがあり、何と言っても、青色が鮮やかなのが目を引いた。
鞄は、時間をかけて吟味した上でと思った。
それで、どうしても青色が気に入ったので、上記のカードケースを買った。
写真は光が当たっているから明るいが、本当はもう少し渋い青色である。
財布は、これもやはり青色を使っている。
これはもう7年以上か、もっと前に購入したものである。
これは、青が気に入ったのもあるけれど、olivetti社のものであったからだ。
olivettiは、タイプライター草創期に登場したタイプライター製造会社で、ニーチェも使っていた。
タイプライターは、盲人と親和性のある機器である。つまり、目が見えない人でも、手触りでキーの位置を把握し、文章が書ける。
ニーチェとタイプライターの関係を知りたければ、以下の本が、解読しにくいけれど、興味を惹くと思う。
- 作者: フリードリヒ・A.キットラー,Friedrich A. Kittler,石光泰夫,石光輝子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
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azul、情熱の青色、紺碧海岸の青。
情熱と言えば赤色だが、私にとって、情熱の色はazulだ。
紺碧の深く深く潜む深みから、我々目掛けて投げかける思慮深く、だが止め処ない情熱を携えた青色。