Mr.Childrenの初期の曲を聴いていると、様々な風景や思い出が交差して蘇ってくる。
長く続く川沿いの道を、何度も何度も車で行き来した。橋を渡り、隣の町からその先の町へと車を走らせた。
鉄橋を越え、歩道を通っていく自転車。眼下の川には、砂利船が行き来している。
懐かしい風景。下町のそれほど大きくもない駅の正面玄関。
そうした景色を当たり前のように目にしながら、季節は秋から冬へ、冬から春へ、春から夏へと移り変わり、優しい空気の中で、ただただ時間が過ぎ去って行った。
その当時も、今と同じように生きていたのだと思う。過去は、美しく蘇るということなのだろう。
現在という状況を摑まえることは難しい。
客観視しにくいからだ。
だけど、今という時間を、今過ごし体験している時間を、冷静に捉えることは、困難だけれど魅力的でもある。
今を把握できれば、未来へと向かう道筋も輪郭が浮き上がってくる。
何億光年も先の、恒星から届く光を思い浮かべては、物理現象に驚く以前に、ロマンティックなストーリーに、自分が生きている時間の不思議さを感じた。
また、今週末も写真を撮りに行こうと思う。