ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

鳥辺野を散歩する

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しばらく家に籠っていたので、今日は夕方、出掛けてみた。

どこということはなく、何となく、いつもよく行くラーメン屋に行って、本屋に寄って、帰ろうかとも思ったのだが、写真を撮ろうとも思ってきたので、電車に乗って、清水五条まで行った。

 

上と下の写真は、いわゆる鳥辺野と言われた風葬地帯に、現在横たわる墓地である。東山の麓に広い範囲にわたって墓が連なっている。

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写真を始めた頃に撮影したのは、化野念仏寺であった。
nyan55.hatenablog.com

化野は、京都の過去、それもずっと遠い過去を感じ取らせる稀有な場所だと思った。

今日行った鳥辺野は、化野と比べると、清水寺や祗園が近くにあることもあって、かなり現代化されていて、墓も現在に繋がる人々の墓であって、ここから昔の京へと飛躍するのは少し想像力が必要かなと思えた。

 

京都の風葬地帯には、鳥辺野・化野と並んで、もう一つ蓮台野がある。

蓮台野は、紫野の船岡山の側にある。

蓮台野は、子供の頃に船岡山にたまに行っていたせいか、雰囲気は何となく覚えている。

 

京の町は、21世紀を迎えて現代化しているとはいえ、少し目を凝らして歩くべきところを歩けば、この町が、死者や亡霊や化物や妖怪といった、この世界を超えた異界に浸され、そこからの力によって守られているのを、人によっては感じ取るかもしれない。

 

帰りは、近くのスーパーで、珍しくお酒を買った。紹興酒だ。

このお酒は、学生時代によく飲んでいて、久しぶりに買って飲んだ。懐かしい味がした。

 

今日は、電車の中でずっとkindleで本を読んでいた。

kindleは、というか電子書籍は、場所によっては読みやすく便利な書籍だ。私は、基本的に電子書籍は読もうとは思わない。衝動買いで、買うときもあるけれど、あんまり読まない。

どうも、本の厚みがない文章を読むのが、しっくりこない。

便利だとは思うし、場所も取らないからいいのだが、電子書籍も、何かもう一工夫しないと、紙の本を超えることはできないと思う。

もちろん、紙と電子の書籍が共存して行くのがいいのだろうが、電子書籍の薄っぺらさが気にかかる。イメージとしては、電子書籍で本を読む行為を、紙の本を読む行為に近づけられればいいのではと思う。

 

電子書籍とはまた違うが、電気自動車も気になる商品である。

普通の自動車・ハイブリッド・電気自動車、この三対が今後、どのような展開を見せて開発、販売、消費されていくのか?

これはなかなか注目に値する面白い焦点だと思う。

 

しかし、夏の京都は暑い。少し歩くだけで、汗びっしょりになった。