少しだけ似た他人。
どこか似ているけれど別人。
世界には自分とそっくりな人が3人はいるという伝説。
私も、写真などで自分とどこか似ているという人を2人ほど見た覚えがある。
自分と似ているのは両親や兄弟姉妹であったりする。
当然といえば当然だけれど、全く似ていない兄弟もいる。
似ているって、目の前に自分みたいな人がいるという感覚。
不思議な感覚。
親しみやすいけれど、この人は自分と同じではない、考えていることも違う。
人間って、本当に不思議な生き物。
頭脳が発達しているおかげで、微妙な感覚を携えている。
それらは、本当は幻影なのだろうけれど、そうした幻の感覚の中を生きている。
でも、幻であっても、その生を生きるのは楽しく面白い。
だから、幻であることを自覚しつつも、現実だと看做して生きれば、多くの辛いことも寂しいことも楽しいことも悲しいことも、冷静に、かつ臨場感を持って生きられる。
若い人たちには、死ぬなよって言いたい。
死ぬことなんて何もない。
よく考えてみな。幻影は幻影なんだから。そんなもの跳ね返せばいい。立ち向かって戦えば、幻影なんて吹っ飛ぶ。
少しだけ似た他人
そうした他人がいるという伝説こそ、この世界が鏡の中の幻の世界であるという切っ先を、示しているように思う。