ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

仕事と個人の分離

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スピルバーグ監督『ブリッジ・オブ・スパイ』を観た。

冷戦下、アメリカとソ連でそれぞれ捕まったスパイが、ベルリンで交換されるというものだ。その水面下の交渉に、アメリカの辣腕弁護士ドノヴァンが起用される。

事はうまく運んだ。ドノヴァンの家族は彼がそんな大役を引き受けているとは夢にも思っていなかった。事後、ニュースで彼の働きぶりを知った。

 

概して、当事者とその周辺以外に、その人の仕事・技術の評価を正確にできる人はほとんどいない。

 

中村主水という、役人でありながら裏で悪人を成敗する人物が主人公の、人気ドラマがあった。彼の凄腕の剣術を、家族は全く知らない。腑抜けの役人、役立たずの人間と見定めている。でも、実際はそうではない。

 

こうした事は、映画やドラマの世界に限ったことではない。

会社や社会で、どんなにすごい仕事をしていても、家族はほとんどそんなことは知らない。

 

でも、それでいいと思う。場合によっては、何らかの加減で仕事の評価を家族が知ることもあるだろうが、知っていても知らなくとも、大差ない。

 

仕事と家族の分離。仕事よりも家族・個人の優位。

何かと男性たちは、仕事での活躍・評価を重視する。でもそんな事はどうでもいいことだと思う。無能でいいということではなくて、仕事はあくまで、家族や個人の生活を支えるためにあるのであって、仕事を生きがいにするというのは、多くの人にとっては難しい。

 

私自身も、仕事自体には、ほとんど興味がない。仕事には熱心に取り組んでいるし、真面目にやっているけれど、仕事ではほとんど頭を使わないようにしている。

というと、はあ?とか思われそうだが、もちろん必要な部分には頭を使うけれど、仕事自体、自動化すべきもので、つまり、毎日のルーティーンが仕事というものだから、身体に覚えこませて自動化すれば、考える事はほとんどない。

頭を使うのは、イレギュラーなことが起こったり、新しいことをやろうとするときだけである。

本当に頭を使うのは、自分の個人的なことのためであって、そのために脳味噌は休ませておいた方がいいと思う。

 

どうやって楽をし、どうやって職場を楽にさせるか、ということを考えていけば、個人の時間にも影響するし、全てがスムーズに動いていく。

 

GWもそろそろ終わってしまうし、改めて、目の前の仕事を追いかけるだけではなく、どうしたらみんなが楽に、肩の力を抜いて仕事をできるかを考えながら、やっていきたいなと思います。