安彦良和の自叙伝が発売された。
機動戦士ガンダム、数々の歴史物を描いてきた安彦が、自身の履歴と作品を重ね合わせる。
昔、ウルトラマンの誕生背景に沖縄問題があったということが話題となったけれど、どんな作品にも、それを作り上げる切っ掛けや背景がある。
アニメファンにとっての聖人とも言えるガンダム。
そのガンダムにも、人間的な創作物語があった。
私の家には、赤ん坊の頃から大量に本があった。
幼い頃、絵本を読むのが何より好きで、幼稚園で年に2回渡される絵本の日が待ち遠しかった。
現在は、自分の買った本で部屋が溢れている。
今まで読んだ本で自分に影響を与えた本ってどれだろうと思った。
旺文社の『図説 日本の歴史』 全9巻くらい、が小学生時代のお気に入りで、繰り返し繰り返し写真を見たり、本文を読んだりした。
今はもう絶版なのかもしれない。
それと、題名は忘れたけれど『歴史上の人物辞典』みたいな名前の本。この本は、風邪で学校を休んだ日に、寝ながらよく読んでいたなあと思った。
シャーロックホームズシリーズや明智小五郎シリーズもよく読んだ。
過去の読書履歴を振り返って一番影響を受けたのは見田宗介の『宮沢賢治』だと思う。
特に宮澤賢治ファンでもないのだが、この本の宮澤賢治分析には衝撃を受けた。
この本からは様々な滋養を得ることができるけれど、例えば宗教活動との関わりについて考えるためのヒントも得られると思う。
現在はシステムの転換期。
過去のシステムが綻び、少しずつ新しいものに変化していく。多くの人が暗闇の中、手探りで次のシステムを構築していっている。
自分の原点。それは変わらないし、変えられないし、その地点からどこまで遠く歩んでいけるか、それは楽しく魅力的なことだと思う。