しかしテレビは見ないし、さして今すぐ見たいとも思わなかったので全く見なかった。
「真田丸」が気になっていたのは、原作・脚本が三谷幸喜だからだ。
数年目に、同じく大河ドラマ「新撰組」の原作・脚本を三谷が務め、毎回見ていた。
とても面白かったし、舞台役者が大勢参加したこともあって、役者のレベルが強烈に高いドラマだった。
「真田丸」を見ていて、真田家は当主の昌幸でもっている家だと思った。
父でもつ家、母で保つ家、子供で保つ家があると思う。
とは言っても、全員で保っている家もたくさんあるし、どちらかと言えば、お父さんかな、お母さんかなみたいな家もあるだろう。
ちなみに、私の家は母が突出していたので、母でもつ家だった。
私も仕事関係などで、今までに多くの家族と接してきたけれど、本当に色々な家族があるし、世の中には本当に色々な人がいる。
事実は小説より奇なりというけれど、本当にそうだと思う。
家族は人間にとって、必ず付いて回るユニットで、どんな家族の元に生れ落ちるかによって人生は変わってしまうし、家族をどんな風に回していくのか・コントロールしていくのかで、これまた人生は変わってしまう。
家族とは、人間に棲みついた病理だと思う。
家族の中にいる、優れた人・強い人というのは、目の前の重大事に、全力を挙げて向かっていく力を持っている。決して目を背けず、切り込んでいく。
起こっていることを傍観してはいない。人の痛みを同じくらい感じている。
そして、手助けしようとする。
そうした強さを持つ人こそが、見た目の優しそう・正直そうではなく、本当の意味で「優しく、正しい」人なんだと思う。