今年は一眼レフカメラを使い始めて、多くの写真を撮った。
この写真もその中の一枚である。
自分がこんなにもカメラに夢中になるとは思っていなかった。
でも、私は画像や映像がとにかく好きで、今までもショートムービーを作ったりすると、一日中パソコンに向かって編集していたなと思った。
言葉は難しい。
写真や映像の方が、言いたいことが伝わるように思う。
人は言葉で言ったことと正反対のことをしていることがある。
言葉と心は、密接でありながらも反発しているのだと思う。
言葉を操るという。
言葉と心が分離可能だからできる技術だ。
RADWIMPS「なんでもないや」の中に出てくる、「君の心が君を追い越したんだよ」という歌詞は、「君の心が君の言葉を追い越したんだよ」と変換可能だ。
心の動くスピードは、言葉の動くスピードよりも速い。
心=無意識の動くスピードは、言葉=頭脳=意識の動くスピードよりも速い。
私たちは、何事かを頭で考え、言葉にする前に、何かを心で感じている。
それは、イメージとなる場合もあるけれど、瞬時に現れて消えていく幻の場合もある。
生物であり、人間である私たち。
心を持ち、言葉を持ったがゆえに複雑な私たち。
無意識と意識に囲まれた空間を彷徨い続ける私たち。
正しさも美しさもその中から生まれてくる。
桑田佳祐の「明日晴れるかな」をカラオケで歌っていた彼も、この歌の歌詞以上の歌詞を歌っていたに違いない。
道が途切れなくどこまでも続いているように、私たちもつっかえながらも途切れることなく歩むほかない。
今年そうであったように、来年もそうであるほかない。
言葉に縛られる前に、心を解放しよう。
言葉を理解するより前に、心を感じ取ろう。