panpanya『動物たち』には、猯・狢などの動物が擬人的に登場する。
どんぐりでパン工場を設立する狢とか。
そう言えば子供の時、年末大掃除をみんなでやっていたら、天井の隙間からイタチが目にも留まらぬ速さで飛んでいく光景を目にした。
母親が「イタチ!」と叫んでいる間も無く、遠くの方へ時速何キロみたいな速いイメージのスピードで走り抜けた。
犬や猫は人間と一緒に、ボーッとして、ふらっとして生きている。
けれど、多くの野生の動物は野生の本能のままに、自分の身を守って生きている。
とは言っても、最近は動物も住む場所が狭まり、さらに食糧難で、人間の住む場所にやってきてしまう。
以前、埼玉県の田舎で、ご飯を食べながら外を見ていると、駐車場に犬がいるのが見えた。犬か、としばらく見ていると、なんか犬っぽくない。で、次の瞬間、「えー、これタヌキだよ!」とびっくりしてしまった。
目と鼻の先に昔話に出てくるようなタヌキがウロウロしている。
人間と動物の住む境界が揺れている。でも弱いのは動物の方だろうから、人間がもう少しなんとかしないといけないと思う。
珍しい動物を見るということは、明らかにそれなりの変化が起こっている証拠だから。