クリスマスイヴは、私が子供の頃、家族のイベントの一つであったように思う。
けれど、80年代頃からイヴと言えば、恋人たちの恋の証のイベントとして機能し始めた。
これはあくまで、私の大雑把なイメージだけれど、メディアや言説の変遷を辿れば、クリスマスイヴの時代ごとの位置価が分かると思う。
現在はどうなのだろう?
クリスマスイヴまであとわずか。
山下達郎の歌と、このJR東海のCMのインパクトは当時大きかった。
バブル時代。
リッチで・華やかで・どこか狂った空気が永遠に続くように感じられた。
クリスマスイヴの幻は、バブルの雰囲気を、多少なりとも現在に伝えている。
私にとってのクリスマスイヴソング
言葉は難しくて表現が足りなくて
君のこと少しも分からないまま
僕の気持ちも伝えられなかったから
今度君に会ったらどんな話をしよう
ゼロ年代。10年代。
浮ついた空気は消え去り、世間を冷静に見つめられるようになった時代。
2017年。私たちはこれからどこへ行くのだろう。