今日、仕事からの帰り道で、学生証を拾った。近くの大学生のものだった。
すぐに学生センターに連絡して、学生証に明記してある住所に送付するということで、一件落着した。
私はこの手の事務処理的なことは、瞬時に終わらせてしまう。
これは自慢しているのではなくて、いつのまにか自動的に身体に染み込んでしまった癖のようなものである。
昔、サラリーマンの見本のような上司がいて、その人は何かことが起きると同時に、電話をかけているような人で、どんな大きな事件があっても瞬時に筋道立てて指示を下す有能な人だった。
そういう人たちと一緒に仕事をしているうちに、私も自然と彼らの動き方が身についたのだと思う。
それはそうと、学生証を拾って、怖いなと思った。そこには名前・写真・住所といった個人情報が記載されてあり、もしも悪質な人に拾われたら、何かとんでもないことに悪用されてしまう危険がある。
注意してほしいと思う。
落し物を拾ったことはそんなにはないけれど、小学生の頃、小銭を拾って交番に届けて、調書みたいなのをお巡りさんに書いてもらったことがあった。お巡りさんも子供の社会勉強のために、私の子供心に付き合ってくれたのかなと思う。
大人になってからも、もう何だったか忘れてしまったが、電話ボックスで何か大事そうなものを拾って、交番に持って行ったことがあった。 それから数週間後に見知らぬ人から郵便で図書券が届いた。中に手紙が入っていて、落し物を拾ってくれたお礼ということだったが、その好意が結構嬉しかった。
落し物を通じてであっても、人と交流できるのは喜ばしいことだと思う。
私たちは、どこか人と交流し通じ合うことを求めているように思う。