毎年、日本では名も知られていない、海外の作家がノーベル賞を受賞しているが、今年は、あのボブ・ディランが受賞した。
このニュースを知った時、不思議な感覚だった。
音楽家が文学賞?
確かに作詞をしているから、文学に当てはまるのだろう。
私はボブ・ディランを若い頃はよく聞いていた。名曲と言われる作品も多々あると思う。だから、ディランがノーベル賞を受賞したことに対して、嬉しい気持ちがないわけではない。
でも、何かが違うような気がする。ノーベル賞の性格というか、選考基準のようなものが変わってきているのかもしれない。でも、なんだろうか。違うように思える。
ノーベル賞選考委員会は奇を衒っているように思える。私はディランの作品の全貌や評価や活動の全てを知っているわけではないから、正当に評価されればノーベル賞に値するのかもしれない。
けれど、ボブ・ディランはボブ・ディランであって、ノーベル賞とは異なる領域の人だと思う。吉田拓郎やビートルズやローリングストーンズがノーベル賞を取ったとして、嬉しいかもしれないけれど、何か違うと思うだろう。