今週は、突然ジェイソン・ボーンシリーズが観たくなって、帰宅してから毎日1作ずつ観て、3作全部見てしまった。
私は、スパイ系映画が好きで、ジェイムズボンドシリーズやミッションインポシブルは、繰り返して見ている。ジェイソン・ボーンもスパイではないが、殺し屋の映画だ。
スパイ映画が好きなのは、ある難しいミッションが与えられて、それを主人公がどのようにクリアするのかが、とても楽しみだからだ。
その点、ミッション・インポシブルシリーズは、題名にも表れているように、純粋にミッション遂行を描いた映画で、恋愛などの夾雑物がほぼない点で、スパイ映画としては一番かなと思う。
また、今週は興味深い本も登場したりで、読書の楽しみも増えた。そのうちの2冊を挙げておきます。
スティーヴン・キング『11/22/63』はケネディ大統領暗殺を阻止するため、過去に遡行する男の物語。しかし、1963年11月22日の日付にダイレクトに戻れるわけではない。タイムトンネルは1958年にしか通じていない。この設定が面白い。また訳文がとても読みやすく、人物描写も素晴らしく、お薦めです。
大澤真幸『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』は、長い日本史の中で、革命が一度だけあったと主張する社会学の本。
その革命家とは意外な人物なのだが、日本で革命が起こるとすれば、それはどういう意味なのか。西洋や中国の革命概念を比較して革命の一般形式を抽出し、その上で日本史における唯一の革命を論じている。
日本史、日本人、日本ということの本質を知ることのできる本書は、現代においても、私たち日本人がどのような関係性の中で生きているのかの手がかりになると思う。