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ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

未熟なフーコー・チルドレン

1970年代に『言葉と物』が新潮社から出版されて以来、数多くのフーコー・チルドレンが彼の著作に群がった。ファッションとしてのフーコーは、その風貌の影響とともに、世間を風靡した。

『言葉と物』や『狂気の歴史』を携えていればかっこよく思われた。でもそれは、世間が暢気だったからだと思う。未熟な学生や学者がフーコーをお気楽に語っていても、世間は許してくれた。偉いわね、難しい本を読んで、みたいな。

今はもう、学者であろうと、その辺の一般人であろうと、誰であろうと、本物の言うことしか誰も本気で聞こうとしない。いい時代にはなったと思う。

自分の頭で考え、自分の力で生きていくこと。そういう力を持った人が、たまたまフーコーに出会ったなら、その人は自分なりのフーコー理解をするだろう。人の真似ではなく、自分の生の中に、フーコーを取り入れるだろう。フーコー著作は、言ってみれば、現代の聖書である。

実際の聖書も、自分の生の中で、読まれるべき時に読まれることが必要である。