ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

荒川の河川敷

荒川の埼玉あたりの河川敷に腰掛けて、少し目の前を走っていく東北新幹線をよく眺めていた。田舎でもなく都会でもない風景を眺めながら、ただただ新幹線を目で追い、同時に目に入ってくる青空の遠くを、その彼方を見つめていた。

この瞬間が永遠に続いて行ったらな、ということも思い浮かばず、風景をそして風景のその先を、その遥か先を見つめていた。

企業に就職してしばらくした時、この社会が、この企業が、人を蝕んでいくことを感じた。それが普通なのかもしれない。社会の荒波に揉まれることが普通なのかもしれない。けれど、私は自分の心と引き換えに会社の犠牲になるのは何かが違うと思った。

社会は変わっていく。世の中は変わっていく。自分の感性や考えとは異なる価値観が支配的な時代というのはある。そんな時代でも頭を使って考えれば道は開けるし生きていける。

荒川の河川敷の風景は、生半可な風景ではない。子供じみた夢想の風景ではない。その風景の中にこそ、その人の生きる意味が隠されている。