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ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

『寄生獣』再読

旅行に行く前、たまたま『ネオ寄生獣』を読み始めた。なかなか面白いので、旅行に持っていった。それで『寄生獣』本体も読みたくなり、移動中ネットで読んでいた。

昔読んで衝撃を受けたが、再度読んでもやはりすごい作品だと思った。20年前の作品とは思えない。この作品は目を覆いたくなるような酷たらしいシーンに溢れている。もしもただのホラー作品だったら、誰も読まないと思う。けれど、この作品にはむごたらしいシーンを支える哲学があり、また様々な人の愛情が描かれ、発想のユニークさ、投げかけている問題の深さから、多くの読者を獲得し、数ある漫画の中に屹立しているのである。

寄生獣』は、種をテーマにしている。ある種が生き続けるために、他の生命体を犠牲にすることは許されるのか?寄生獣は人間に寄生し、人間を食糧とする。人間は自分たちが犠牲になることに我慢がならない。そんなことがあってはならないと奇声をあげる。けれど、人間こそ、様々な生命体の命を奪い生き延びている張本人である。生命体全体から見れば、人間のしていることは、人間中心の歪な行動に他ならない。

寄生獣』が投げかける問題は、笑いごとではないし、誰もが疑問に思いながらもやり過ごしている問題だと思う。