ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

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今日の夜明けは4:48。夜明けまでにはまだ時間がある。魂の暗闇までにもまだ時間がある。


人の心は計り知れない。予測はできるが、落とし穴はある。
神宮球場にヤクルトの試合を見に行ったことがあった。広いマンションの一室で夕日が沈んだすぐ後に、カーテンのない部屋から階下の景色を見つめていたことがあった。
明日からしばらくお盆休みだ。


大人は子供は何も分かっていないという。けれど、子供は大人よりも多くのことを察知している。アメリカ原住民の末裔は、文明社会の人よりも、自然の動物の草木の訴える信号に敏感だ。


遠い記憶と身近な景色の交錯。国道をただただ走っていた、走り続けていた20代の私。その時、何を理解し何を理解できなかったのか。
街の交差点を左折して、どこに行けばいいのか分からず、当て所もなく彷徨っていた。


今も彷徨っていることを理解していないのだろう。子供と大人がいるのではない。敏感さ、注意深さ、思いやり、優しさを見つめられる人とそうでない人。
そこにある人の思いを、的確に受け止め、大切に心に残し、柔らかい空気のボールを投げ返す。


優しい人は必要ない。怖い人も必要ない。表面に現れる表情には関心がない。心の中の、綱渡りでしか見えてこない稜線を見つめられる人。