ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

スピッツ『楓』はもう20年近く前の曲だけれど、若い人でも好きな人は結構いるみたいで、今でも色褪せない輝きを保っている。

この曲の中に、「かわるがわるのぞいた穴から 何を見てたかなあ?」という歌詞がある。

歌詞を読まないと、「かわるがわるのぞいた あなたは 何を見てたかなあ?」という風に聞こえてしまい、これでも意味は通るので、「あなたは何を見てたんだろう?」と、私があなたのことを考えているという内容になる。

けれど、『楓』の歌詞の中には、僕と君という言葉しか出てこない。あなたという言葉は出てこない。それに、この歌の歌詞は、僕が自分の過去の心情を振り返って、これからも君のことを考えていくだろうという思いを綴った歌詞である。君の心情は出てこない。

「かわるがわるのぞいた穴から 何を見てたかなあ?」と、君とかわるがわるのぞいた穴から、その時自分は何を見ていたんだろう?と自分に問いかけているのである。

スピッツ / 楓

『楓』には、もう一箇所分かりにくい部分があるのだが、それはまたいつか書いてみます。