私は旅行プランを立てるのが好きである。ここに行きたいと思って、スマホやパソコンで電車の時間とか旅館の立地場所や空き具合を調べたりする。
けれど、それで実際に行くことも多いけれど、調べたら気が済んでキャンセルすることもある。また、その日の早朝、朝目が覚めたら急に何の計画もなしに旅に出てしまうこともある。
2年くらい前に小豆島に行った。小豆島は壺井栄『二十四の瞳』、角田光代『八日目の蝉』の舞台で知られているが、行くまではただの島かなくらいに思っていた。でも、そもそも島に行ったことがない私には島のイメージが浮かびにくかった。
行ってみて驚いた。海辺に打ち寄せる波の音。山の連なり。島の真ん中あたりには険しい寒霞渓という渓谷がある。小豆島は様々な自然の形を、それほど大きくない島に凝縮させた相貌を見せていた。
次回は、不法投棄の島からアートの島へと生まれ変わった豊島に行ってみようかと思う。