星の王子さまのサン・テグジュペリ。でも星の王子さまよりも飛行機との結びつきが強い。1900年生まれの彼は飛行機開発の時代とともに歩んだ。44歳の若さで飛行機とともに消えてしまった。そう言えば、カフカやヴィトゲンシュタインも飛行機に関心を持っていた。彼らは飛行機に時代の先端を、来るべき時代を予感していたのだろうか?
「飛行機は、僕らに大地の真の相貌を発見させてくれる。道路というものが僕らを欺いていたのだった。細い一筋の道以外、王は自分の国の何ものにも気がつかなかった。僕らも長い間、曲がりくねった道路に沿うて歩き続けていた」(『人間の土地』p.72)