1994年(平成6年)アメリカ映画。スティーブン・キング原作。
銀行副頭取→妻の浮気→妻殺しの冤罪→終身刑→脱獄→別人となって悠々自適生活。
波乱万丈の物語である。
この物語には、人の死がいくつも描かれている。しかし、どの死も淡々と静かに描かれている。人が生きているのと同じように、死も生の一部であるかのごとく、何ら大袈裟に描かれてはいない。
それは、監獄が死にもっとも近い場所であるということが、関係しているのではなかろうか。死刑囚・終身刑囚はもとより、自由を奪われているという自身の生を生き尽くせない囚人たちの身体は、生よりも死に近いと言える。