社会
春の訪れ 4月1日。入社式や入学式で、街は朝からごった返していた。JRや市バスは鮨詰めで、なかなか目的地に到着しない。 何か、新しいことが起こりそうな予感がする。新しい自分に出会えそうな気分がする。 春は人をそうした気分にさせる。 社会の方向性、…
「Tomorrow never knows」が街に鳴り響いていた頃、東京東部の自宅近郊をよく歩いた。 とどまる事を知らない時間の中で いくつもの移りゆく街並を眺めていた 新宿・池袋・銀座・御茶ノ水の街によく行った。どこまで行ってもどこまで行っても街が続いていく東…
平成が始まる直前の1月4日、私はある建物の食堂にいてテレビで天皇陛下の容態を見ていた。年号が変わるだろうなど初めての経験であったし、そもそも昭和が終わるということ自体に実感がなかった。 だけど、昭和64年(1989年)1月7日早朝、昭和はあっけなく終…
今日、仕事があった。 早朝、いつもと異なる交通手段で通勤した。 普段は通らない民家の垣根や玄関のある通りを抜けた。そこはかつて、私も属していた空間だった。人のぬくもりの匂いがした。人が生きている感触が伝わってきた。 私も東京のいくつかの場所で…
今朝、たまたま耳にした音楽が、ルックの「シャイニオン」だった。 とても懐かしく思った。一度聞いたら忘れられない曲である。 もうとても前の曲で、1980年代頃の曲だと思う。 歌詞自体は、別れた女性が忘れられないという、ありふれた陳腐なものだが、この…
この世に偶然などない。全ては必然だ。 There is no such thing as coincidence. 大きな災害に見舞われたり、交通事故に遭遇したり、空き巣に入られたり。 もう随分前に、東京の青山に父親が来たことがあった。洒落たバーで酒を飲んだ。 何を話したか覚えて…
『ちびまる子ちゃん』の作者さくらももこが逝去した。 平成とともに始まったアニメ版をよく見ていた。そこに描かれていたのは昭和時代であった。数年前に昭和が終わったから、懐かしさもなく、世間にはまだ昭和の名残があった。 昭和時代とは何だったのだろ…
週末、夕方外に出たら予想以上に寒かった。 昼間は部屋にいて『ブレードランナー2049』を観たり、音楽を流したりしながら、仕事の準備をしていた。 この4月から部署の総責任者になったので、時間の流れ方が今までと違う。 これまでも責任者を、以前の会…
桜の時期もあっという間に終わってしまった。 今日、街中を歩いたら、桜の木はすっかり葉桜に変わっていた。 暖かくなる3月の終わり頃から、あの世の現し身のように、突然、桜は咲き誇る。 もしかしたら、この世以外の世界があるのかも知れない。 一瞬で咲き…
東京駅丸の内口 聖なる天蓋 SEKAI NO OWARI「サザンカ」 ホテルのテレビで、平昌パラリンピックのニュースを見た。 嬉しいのに 涙が溢れるのは 君が歩んできた道のりを 知っているから 思い出して 躓いたなら いつだって物語の主人公は 笑われる方だ 人を笑…
今週末は色々と行事・イベントが重なりました。 街はクリスマス・年末色に染まってきています。 耳を傾け目を凝らせば、時代は新しい方向に舵を切っているのが感じ取れます。 同じ鐘の音、同じクリスマスツリーに思えても、その後ろでは新しい風が吹いてきて…
ヨーロッパは、その精神性において日本と全く異なる。 例えば、ヨーロッパ人の異性との関係性は、日本人とは違う。 自由や平等や権利といった概念を、日常生活に取り込んでいるのがヨーロッパ人なら、日本人は学校の授業で聞くレベル。 ヨーロッパを評価して…
日常生活の買い物をする時は、近所のお店で必要なものが買える。ほんの30分もあれば、スーパーや雑貨店やコンビニを回り、用事は済んでしまう。 でもこれは、誰にでも当てはまる普通のことではない。 私の先輩のある人は、地方都市に出張で行くと、必ずその…
岡山駅西口の線路すぐそばのベンチ 夕方、16:30くらいだったろうか、日が傾きつつあって、漸く日中の暑さも収まりかけて来た。 そのことと並行して、夏も少しずつ収束し始め、次の季節、秋に向かって舵を切っている。 岡山の秋、地方都市の秋 そうした言葉に…
私は、麻雀が好きです。 高校生の頃から、友達と学校の休み時間に、カード麻雀をやっていました。 麻雀というと、サラリーマンが打つイメージがあり、かけ麻雀など、イメージがあまり良くないですが、競馬がれっきとした奥の深いプロのスポーツであるように…
Mr.Childrenの「あんまり覚えてないや」は、人や物とのふれあいの蓄積を主題にしている。 好きだった女の子と一晩過ごしたこと 突然の奇跡のようなメロディーを思いついたこと けれど、あくる日になれば、その出来事もメロディもあんまり覚えていない 年老い…
月を見かけると、ここが地球という星であることが思い出される。 太平洋に行って、海岸沿いに立ち、遠くまで果てしなく続く水のざわめきを感じ取ると、この国が島国であることが思い出される。 普段は、星や島といった孤立した場所に自分たちがいることを、…
「下流老人」「格差社会」といった言葉が世間に登場してから久しい。 私たちの未来は暗く、濁った様相を呈しているようだ。 しかし、今までの社会が崩壊し、その後に一段落ちた階層の生活を強いられるという成り行きは、歴史上、何度も繰り返されてきた。 と…
ナポレオンは3時間しか眠らなかったという。 モーツアルトは35歳で世を去った。シューベルトも31歳の若さで死んでしまった。 カフカも夜中に小説を書き続けて40歳で病死した。 世に名を残した偉人たちは、どこか人とは異なる生活態度・生活習慣を実践してい…
私の知るある美容師は、ボランティアでメイクや着付けを、フィリピンのマニラ近郊の村まで教えに行っている。 また、私の知り合いは、ボランティアでミャンマーやタイなどアジアの国々に、聖書の布教活動を行なっている。 他にも、南米の国々まで、柔道を教…