ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

歴史

遠い国、遠い過去

月を見かけると、ここが地球という星であることが思い出される。 太平洋に行って、海岸沿いに立ち、遠くまで果てしなく続く水のざわめきを感じ取ると、この国が島国であることが思い出される。 普段は、星や島といった孤立した場所に自分たちがいることを、…

カイロネイアの戦い

つい2、3日前に岩明均『ヒストリエ10』が刊行された。 待ちに待ったという感じではあるが、前の巻の発売から開きすぎているので、毎回刊行されるたびに、話がどんな風だったか忘れてしまっている。 今回も、えーっとなんだっけという感じで、kindle電子版の…

現代都市で生きる私たち

しばらく本屋にもゆっくり行っていなかった。 そんなに読みたいものも頻繁に発売されるとは思っていなかった。 時間の非実在性 (講談社学術文庫) 作者: ジョン.エリス・マクタガート,永井均 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/02/11 メディア: 文庫 この…

ロクヨン、昭和最後の7日間

映画版「64」を見た。 数年前に見たテレビ版が良かったからだ。 原作は御巣鷹山の日航機墜落事故を描いた「クライマーズ・ハイ」の作者、横山秀夫。 64(ロクヨン) 作者: 横山秀夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/10 メディア: 単行本 購入: 3人 ク…

スターウォーズと歴史

『スターウォーズ・ローグワン』が12月16日に公開される。 この作品は本編の外伝、つまりスピンオフ作品だ。 スターウォーズファンのうち、果たしてどのくらいがスピンオフにも関心を示しているのか分からないが、スピンオフ作品は「異なった視線からの歴史…

友ヶ島計画

今週末、今日から泊まりで、友ヶ島に行こうかなと思っていた。 海と島に触れたいのと、写真を撮りたいという理由からだ。 だけど、12月からフェリーの時間の変更もあって、泊まりで行っても土曜丸一日潰れてしまうから、週末休めるのは日曜日だけになってし…

1993年の二つの歌、歴史の空白地帯

1989年にベルリンの壁が崩壊し、1991年にソビエトが崩壊し、冷戦時代が幕を閉じる。そして、2001年に9•11テロが発生し、新しい対立が幕をあける。 冷戦終結から9•11までの90年代は、どこかしら歴史が終わってしまった感覚があった。 この間の1993年には、例…

ハンニバル、象たちとのアルプス越え

ハンニバルと聞いて、ピンと来る人と知らない人とどちらが多いのだろう。 カルタゴの若き名将ハンニバルは今から2000年以上前の人である。その彼がスペインからアルプスを越えて、北イタリアに攻め込むのだが、どのルートを通ってアルプスを越えたのか、長い…

『プリニウス』、大地の雄叫び

ヤマザキマリ/とりみき『プリニウス』は古代ローマの博学者、軍人であるプリニウスを扱った漫画である。 彼はポンペイを襲ったヴェスヴィオ火山に関わって、命を落とした。 大地が裂ける前、辺りの町々では、鳥や羊や蛸のおかしな行動、赤い月、温泉の沸騰な…

9.11

明日は9.11である。 もう随分前になってしまったが、21世紀の始まりを告げる日付として歴史に刻印された。 私は夜の10時のニュースでこの事件を知った。というか、1機目がビルに突っ込んだ直後、2機目がビルに突っ込んでいく瞬間をリアルタイムで見た。画…

昭和という、霞みながらも消え去らない過去

昭和はいつ消え去ってしまうのだろう? 昭和生まれの人は、今でもたくさん生きている。私もそうだ。昭和は64年という長い期間存在した。だから昭和の記憶と言っても、世代によってかなり異なる。 例えば、戦前生まれの人は戦争の記憶とともに、戦後生まれの…

「最後の〜」愛惜

『ラストエンペラー』は清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の生涯を描く。1867年、江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜は大政奉還を行った。1922年、オスマン・トルコ帝国の最後の皇帝、メフメト6世はイスタンブールのボスポラス海峡沿いのドルマバフチェ宮殿を後にする…

惣領冬実版『マリー・アントワネット』

先週のモーニングから全4回で惣領冬実が『マリー・アントワネット』を描いている。 彼女の『チェーザレ』が好きでよく読んでいた。今回の作品の評価はまだできないが、惣領冬実の少女漫画タッチの画風は、ヨーロッパの歴史物を描くのに適していると思う。 で…

1192から1185へ

最近の教科書では、鎌倉幕府の成立がいい国(1192)からいい箱(1185)へと変わっています。1192は頼朝が征夷大将軍に任命された年、1185は守護・地頭の設置という幕府の実質的な仕組みが成立した年。 何をもって幕府の成立と見るかは、議論しなくてはいけな…

ショアー、言語化の困難

今日はそろそろ明日の用意をして布団に入ろうと思っていた。けれど、たまたまネットのニュースを見たら、エリ・ヴィーゼル死去という一文が見えた。 私はエリ・ヴィーゼルの著作は読んだことはなく、名前を知っているだけである。だが、彼の名前からナチスの…

東南アジア

大帝国中国の属国、大日本帝国の植民地のイメージが色濃い東南アジアだが、多様な民族と文化を抱え、アジアの東南という地理的な名称だけには収まらない国々が結集している。 インドネシア、シンガポール、フィリピンなど島国だけでなく、大陸続きの国におい…