ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

映画

善と悪ーSTAR WARSが描いてきた世界ー

先日STAR WARS episodeⅨの宣伝ポスターと新映像が公開された。 令和元年最初の年末12月20日に世界同時公開である。 シークエル・トリロジー主人公レイがダークサイドに落ちただろう映像は驚きであった。 しかし、レイのライトサイドからダークサイドへの移行…

平成31年という年末

年末から正月にかけて、今年は休暇が長かった。 だけど、遠くへ旅行はせず、自宅にいて、読書三昧・映画三昧・音楽三昧・ネット三昧な生活を送った。 久しぶりのこの1週間の仕事は、とても長く感じられた。 早く眠くなって、8時か9時には寝てしまった。食…

光と闇の未来(長崎探訪記3)

長崎、そこは教会の町、カトリックの町だった。 住民が全てカトリックというわけではない。おそらく、キリスト教徒はほんの少数だろう。 現在の日本は、非宗教的な国である。仏教があるといっても、信仰という名の元に宗教があるのではない。 しかし、イエズ…

一番大切なことは目に見えない

前に行った尾道の写真です。 近頃は遠出もしなくなってきた。行きたくないわけではないけれど、旅行熱が下火である。 私は山よりも海の方が好きである。山も見るのは好きだけれど、登ろうとは思わない。 まあ、海も見るだけで泳いだりしないけれど。 旅行よ…

現実は何処かで彎曲し別世界に通じている

何かの拍子に、いつも不思議だなと思うことがある。 それは、過去に知り合った人たちが今この瞬間、どこかで生きていることである。目の前にいないのに、どこかで生きているという事実。そのことがとても不思議に思える。 しかし、この不思議さは、簡単には…

光と闇の叙事詩 スターウォーズ

朝からスターウォーズ最新作を見に行った。 今回の作品は、ストーリーを再現するのが難しかったのだろうと思う。 技術的なSFXなどの問題ではない。 善と悪が絡み合う複雑な微妙なニュアンスをどう表現するのか? 全き善がいるのではない。全き悪がいるのでは…

patagonia、ズラタン、ウシュアイア

服、靴など衣類は滅多に買わない。 一度買ったら、3、4年は買わないで同じものを着ていると思う。衣類は欲しいものリストで後回しになるし、いいものを買ったら、なかなか傷まないから、まず買わない。 よく買うメーカーは、patagoniaという少し値段が高めの…

白紙に設計図をしたためて

今年も残すところ、あと半月ほどである。 今年は何があったのだろうか? 平凡な日常が続いているから、いったいこの一年、身の周りで何か変化があったのか、分からなくなる。 このブログを見返してみれば、そう言えば、これは自分にとっては事件だったなと思…

年末の波が押し寄せる

シングルスカルから延びたオールが、水面の水を掴み、勢いよくスカルを進ませる。 琵琶湖の瀬田川大橋を潜って、オアーズ人たちが進んでいく。 もう関西に来てから、まる4年が経過した。 ねきから、もうちょっと離せへん? 関西弁を解さない人からすると、何…

地方都市、アン・ブーリン、第三の性

日常生活の買い物をする時は、近所のお店で必要なものが買える。ほんの30分もあれば、スーパーや雑貨店やコンビニを回り、用事は済んでしまう。 でもこれは、誰にでも当てはまる普通のことではない。 私の先輩のある人は、地方都市に出張で行くと、必ずその…

途中から読む、頭から読む、最後から読む

ラーメン屋→本屋→パフェというのが、週末のおきまりコースである。 どうも、今の私は、ラーメンとパフェが食べたいみたいだ。 最近本屋で購入した書籍をいくつか挙げておきます。 フェルマーの最終定理 (新潮文庫) 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫 出…

恐竜、七瀬シリーズ、ハンニバル、あさひなぐの日々

仕事が早く終わったおかげで、久しぶりにゆっくりと本屋に寄れた。 現代思想2017年8月臨時増刊号 総特集=恐竜 -古生物研究最前線- 作者: 小林快次,佐藤たまき,冨田幸光 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2017/07/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブロ…

逆上がりの世界

GWを過ごした後の仕事場は、問題ありきの場所に映った。 だから、何かと仕事方面に偏ったブログになった。 話題転換 先週、東南アジアからある人が帰って来た。 その人はある活動を行なっていて、数ヶ月単位で日本との間を行き来しているのだが、この人の生…

デッサン、理解のための設計図

「絵画におけるデッサンとは、対象を理解するための設計図だ」 村上春樹『騎士団長殺し』に、そうした記述がある。 絵画の技法を、第三者として分析した時に出てくる言葉の一つだと思う。 絵画。音楽。映画。 いわゆる芸術と言われるものは、製作者の才能と…

現代都市で生きる私たち

しばらく本屋にもゆっくり行っていなかった。 そんなに読みたいものも頻繁に発売されるとは思っていなかった。 時間の非実在性 (講談社学術文庫) 作者: ジョン.エリス・マクタガート,永井均 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/02/11 メディア: 文庫 この…

雑記

現在、通常業務以外に特別業務があって、これが週末までには終わるので、やっと今週末は写真を撮りに行くことができる。 それで、思い切って東京に行ってみようかと思ったのだが、考えてみると、東京はそもそも広いし、撮影したい場所もたくさんあるので、例…

John Hurt, versatile star of The Elephant Man, Alien and Harry Potter, dies aged 77

イギリスの名優ジョン・ハートが亡くなった。 『エレファント・マン』(1980)で日本にも名前を轟かせたが、『ミッドナイト・エクスプレス』、『エイリアン』、『ハリーポッター』などにも出演し、どんな役でもこなせる神出鬼没の演技力を見せた。 私は『エ…

ロクヨン、昭和最後の7日間

映画版「64」を見た。 数年前に見たテレビ版が良かったからだ。 原作は御巣鷹山の日航機墜落事故を描いた「クライマーズ・ハイ」の作者、横山秀夫。 64(ロクヨン) 作者: 横山秀夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/10 メディア: 単行本 購入: 3人 ク…

『ブルックリン』、選択という名の運命

先日、大阪のTSUTAYAレンタルコーナーで、ふと目にした。 壁をバックに写っている女性が印象的だったから、題名を控えておいた。 物語は、普通にある話だ。 アイルランドの片田舎の若い女性がブルックリンへ渡って、仕事・恋愛・家族といった誰もが直面する…

金沢移動祝祭日

昨日は一日、石川県金沢市に行っていました。 京都駅から雷鳥ことサンダーバード4号に乗車。 サンダーバードは、全12車両ほどの車両のうち、真ん中4、5、6車両が自由車両、そしてまた2車両ほど飛んで自由車両といった、どこからどこまでが自由車両なのか分か…

年末だから楽しめる

ビッグコミックオリジナル 2016年24号(2016年12月5日発売) [雑誌] 作者: ビッグコミックオリジナル編集部,能條純一,滝沢聖峰,井浦秀夫,やまさき十三,北見けんいち,弘兼憲史,安倍夜郎,尾瀬あきら,村上もとか,西岸良平,坂田信弘,かざま鋭二,ジョージ秋山,永松…

赤い蠟燭が映し出すもの

家族の枠組みも変化している。 血を分けた両親がとんでもない人間だったりすると、それでも家族でいないといけないのか、という問題がある。 家族はなくなりはしないけれど、それは血族という意味での家族ではなくて、家族という機能はなくなりはしないとい…

スターウォーズと歴史

『スターウォーズ・ローグワン』が12月16日に公開される。 この作品は本編の外伝、つまりスピンオフ作品だ。 スターウォーズファンのうち、果たしてどのくらいがスピンオフにも関心を示しているのか分からないが、スピンオフ作品は「異なった視線からの歴史…

世界のクロサワが描く異常な心理

現在では、世界のクロサワとは黒沢清のことである。 戦後、日本映画界を牛耳った天皇クロサワは、多くの傑作を残して映像ストレージの住人となった。 黒沢清は、現代人が見落とし、零れ落としてしまいそうな感情や行動や息遣いを、切り取って映像化する。 『…

「二重生活」、非日常のような日常、尾行者という神

映画「二重生活」を少し見だして、そこに描かれている風景・生活が、私には後に残してきた景色に写った。今の私の生活は虚構・嘘の生活に思えた。 長年の東京暮らしが骨身に沁みているからだろうか、画面に映し出された東京のよく知る風景は、懐かしいという…

愛の渦、昔の侍

女優の門脇麦が映画「愛の渦」出演時の辛い気持ちを語っていた。 私はこの映画が公開された時に見て、この映画には東京、つまり現代都市に生きる人たちの心の溝や襞が、大胆に的確に繊細に描かれていることに、なぜだか哀しく、また嬉しく涙が出そうになった…

記憶のない海

『ショーシャンクの空に』は、見始めたら目が離せなくなり、一気に最後まで見てしまう映画だ。 刑務所からの脱走がこの映画のメインストーリーだが、脱走に到るまでの長い時間、刑務所で暮らす主人公の周囲で起こる様々なエピソード、これが物語を色彩豊かな…

スパイ、スリラー、日本史

今週は、突然ジェイソン・ボーンシリーズが観たくなって、帰宅してから毎日1作ずつ観て、3作全部見てしまった。 私は、スパイ系映画が好きで、ジェイムズボンドシリーズやミッションインポシブルは、繰り返して見ている。ジェイソン・ボーンもスパイではな…

『リップヴァンウィンクルの花嫁』は何を語っているのか?

結婚は多くの人にとって通過儀礼であり、結婚式はそのための儀式である。 結婚式では、結婚が何にも増して、最上のものとして祭り上げられる。だから、結婚式はどこか現実的ではない。ディズニーランドのような夢の世界。虚構の世界に見える。 そして結婚自…

『君の名は。』からの響き

映画『君の名は。』が大ヒットしている。 私はRADWIMPS繋がりでたまたま鑑賞したのだが、この物語のディテールが気になって、新海誠が書いた小説版『君の名は。』を読んでみた。 読んでみて、勿論、物語上のいくつかの謎を解読するための糸口は得られるが、…