ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

映画

恐竜、七瀬シリーズ、ハンニバル、あさひなぐの日々

仕事が早く終わったおかげで、久しぶりにゆっくりと本屋に寄れた。 現代思想2017年8月臨時増刊号 総特集=恐竜 -古生物研究最前線- 作者: 小林快次,佐藤たまき,冨田幸光 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2017/07/31 メディア: Kindle版 この商品を含むブロ…

逆上がりの世界

GWを過ごした後の仕事場は、問題ありきの場所に映った。 だから、何かと仕事方面に偏ったブログになった。 話題転換 先週、東南アジアからある人が帰って来た。 その人はある活動を行なっていて、数ヶ月単位で日本との間を行き来しているのだが、この人の生…

デッサン、理解のための設計図

「絵画におけるデッサンとは、対象を理解するための設計図だ」 村上春樹『騎士団長殺し』に、そうした記述がある。 絵画の技法を、第三者として分析した時に出てくる言葉の一つだと思う。 絵画。音楽。映画。 いわゆる芸術と言われるものは、製作者の才能と…

現代都市で生きる私たち

しばらく本屋にもゆっくり行っていなかった。 そんなに読みたいものも頻繁に発売されるとは思っていなかった。 時間の非実在性 (講談社学術文庫) 作者: ジョン.エリス・マクタガート,永井均 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/02/11 メディア: 文庫 この…

雑記

現在、通常業務以外に特別業務があって、これが週末までには終わるので、やっと今週末は写真を撮りに行くことができる。 それで、思い切って東京に行ってみようかと思ったのだが、考えてみると、東京はそもそも広いし、撮影したい場所もたくさんあるので、例…

John Hurt, versatile star of The Elephant Man, Alien and Harry Potter, dies aged 77

イギリスの名優ジョン・ハートが亡くなった。 『エレファント・マン』(1980)で日本にも名前を轟かせたが、『ミッドナイト・エクスプレス』、『エイリアン』、『ハリーポッター』などにも出演し、どんな役でもこなせる神出鬼没の演技力を見せた。 私は『エ…

ロクヨン、昭和最後の7日間

映画版「64」を見た。 数年前に見たテレビ版が良かったからだ。 原作は御巣鷹山の日航機墜落事故を描いた「クライマーズ・ハイ」の作者、横山秀夫。 64(ロクヨン) 作者: 横山秀夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/10 メディア: 単行本 購入: 3人 ク…

『ブルックリン』、選択という名の運命

先日、大阪のTSUTAYAレンタルコーナーで、ふと目にした。 壁をバックに写っている女性が印象的だったから、題名を控えておいた。 物語は、普通にある話だ。 アイルランドの片田舎の若い女性がブルックリンへ渡って、仕事・恋愛・家族といった誰もが直面する…

金沢移動祝祭日

昨日は一日、石川県金沢市に行っていました。 京都駅から雷鳥ことサンダーバード4号に乗車。 サンダーバードは、全12車両ほどの車両のうち、真ん中4、5、6車両が自由車両、そしてまた2車両ほど飛んで自由車両といった、どこからどこまでが自由車両なのか分か…

年末だから楽しめる

ビッグコミックオリジナル 2016年24号(2016年12月5日発売) [雑誌] 作者: ビッグコミックオリジナル編集部,能條純一,滝沢聖峰,井浦秀夫,やまさき十三,北見けんいち,弘兼憲史,安倍夜郎,尾瀬あきら,村上もとか,西岸良平,坂田信弘,かざま鋭二,ジョージ秋山,永松…

赤い蠟燭が映し出すもの

家族の枠組みも変化している。 血を分けた両親がとんでもない人間だったりすると、それでも家族でいないといけないのか、という問題がある。 家族はなくなりはしないけれど、それは血族という意味での家族ではなくて、家族という機能はなくなりはしないとい…

スターウォーズと歴史

『スターウォーズ・ローグワン』が12月16日に公開される。 この作品は本編の外伝、つまりスピンオフ作品だ。 スターウォーズファンのうち、果たしてどのくらいがスピンオフにも関心を示しているのか分からないが、スピンオフ作品は「異なった視線からの歴史…

世界のクロサワが描く異常な心理

現在では、世界のクロサワとは黒沢清のことである。 戦後、日本映画界を牛耳った天皇クロサワは、多くの傑作を残して映像ストレージの住人となった。 黒沢清は、現代人が見落とし、零れ落としてしまいそうな感情や行動や息遣いを、切り取って映像化する。 『…

「二重生活」、非日常のような日常、尾行者という神

映画「二重生活」を少し見だして、そこに描かれている風景・生活が、私には後に残してきた景色に写った。今の私の生活は虚構・嘘の生活に思えた。 長年の東京暮らしが骨身に沁みているからだろうか、画面に映し出された東京のよく知る風景は、懐かしいという…

愛の渦、昔の侍

女優の門脇麦が映画「愛の渦」出演時の辛い気持ちを語っていた。 私はこの映画が公開された時に見て、この映画には東京、つまり現代都市に生きる人たちの心の溝や襞が、大胆に的確に繊細に描かれていることに、なぜだか哀しく、また嬉しく涙が出そうになった…

記憶のない海

『ショーシャンクの空に』は、見始めたら目が離せなくなり、一気に最後まで見てしまう映画だ。 刑務所からの脱走がこの映画のメインストーリーだが、脱走に到るまでの長い時間、刑務所で暮らす主人公の周囲で起こる様々なエピソード、これが物語を色彩豊かな…

スパイ、スリラー、日本史

今週は、突然ジェイソン・ボーンシリーズが観たくなって、帰宅してから毎日1作ずつ観て、3作全部見てしまった。 私は、スパイ系映画が好きで、ジェイムズボンドシリーズやミッションインポシブルは、繰り返して見ている。ジェイソン・ボーンもスパイではな…

『リップヴァンウィンクルの花嫁』は何を語っているのか?

結婚は多くの人にとって通過儀礼であり、結婚式はそのための儀式である。 結婚式では、結婚が何にも増して、最上のものとして祭り上げられる。だから、結婚式はどこか現実的ではない。ディズニーランドのような夢の世界。虚構の世界に見える。 そして結婚自…

『君の名は。』からの響き

映画『君の名は。』が大ヒットしている。 私はRADWIMPS繋がりでたまたま鑑賞したのだが、この物語のディテールが気になって、新海誠が書いた小説版『君の名は。』を読んでみた。 読んでみて、勿論、物語上のいくつかの謎を解読するための糸口は得られるが、…

イノシシとの戦い

宮崎駿の『もののけ姫』の冒頭で、タタリ神に取り憑かれたイノシシが登場する。 ところで、京都の護王神社はイノシシ神社とも言うのだが、この神社は和気清麻呂を祀ってあって、私は、イノシシ➡️和気清麻呂➡️奈良時代という連想をしてしまい、『もののけ姫』…

僕の心が、僕を追い越したんだよ

「僕らタイムフライヤー 時を駆け上がるクライマー 時のかくれんぼ はぐれっこ はもういいよ 君は派手なクライヤー その涙 止めてみたいな だけど 君は拒んだ 零れるままの涙を見てわかった 嬉しくて泣くのは 悲しくて 笑うのは 僕の心が 僕を追い越したんだ…

『君の名は。』、断絶する昼と夜、黄昏時の亀裂

『君の名は。』のキーワードは黄昏(誰そ彼)だ。黄昏時は、物理的に人と人の見分けが単につきにくくなるというだけでなく、古代世界においては、現代とは異なる時間意識が下地にあった。 古代日本においては、昼と夜は、連続していく時間の中に収まる二つの…

『秒速5センチメートル』、あなたまでの距離はどのくらいなんだ?

『秒速5センチメートル』のキャッチコピーは、「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか」だ。 このアニメーションを見た人の中には、自分の経験と重なり合う人がそれなりにいるのではないだろうか? 概して、女性の方が男性よりも大人である。こ…

『君の名は。』、黄昏時の接続

誰そ彼と我をな問ひそ長月の露に濡れつつ君待つ我そ(万葉集)作者不詳 誰だろうあの人は、と私の事を尋ねないで。長月の夜露に濡れながら、あの人を待っている私のことを。 黄昏時、そこにいる人が誰だか分からなくなる。私とあなたの区別がつかなくなって…

クリストファー・ノーランが描く蝙蝠の世界

クリストファー・ノーランは蝙蝠の世界を描いた。空高く舞い上がり、華麗に飛び回る蝙蝠の姿は、ゴッサムシティの守護神が蝙蝠であることを告げている。 ゴードン率いるゴッサムのポリスが地上でジョーカーを狙い撃つ。夜の空にはバットマンがいて、地上に降…

シャイニング

先日まで、はてなの映画の夏と題するブログを募集していたが、私の長年のベストワン映画は『シャイニング』であった。中学生で見て以来、ずっと長い間、一番好きな映画だった。と言ってもホラー映画が好きなわけではない。ホラー映画は全く見ないし、気味が…

スターウォーズという物語

人に誘われたので、近々スターウォーズ展に行くことになった。 私はスターウォーズのファンだ。キャラクターも好きだし、ジョン・ウィリアムスの音楽も心躍る。でも一番好きなのは、その物語。スターウォーズを見たことがない人や、あんまりという人は、良い…

アポカリプス

新約聖書最後の文書『ヨハネの黙示録』は、新約の最後を飾るにも拘らず、新約の中で一番旧約的な文書です。バビロン崩落の預言を描くこの文書は、ユダヤ教徒や原始キリスト教徒たち、つまり虐げられた者たちへの共感と彼らの視点からの物語を活写しているか…

映像の世界

子供の頃、映画監督に憧れた。映像というものに物凄く惹かれた。中学時代には休みになると映画館に行き、食い入るように見入った。ストーリーや俳優に惹かれるという人も多いだろうが、私の場合、映画というよりも映像というものに戦慄した。だから、こうい…

漂流、キャストアウェイ

2000年の映画に『キャストアウェイ』という漂流物があった。Fedexでの仕事中、飛行機が墜落し、無人島で4年間暮らし、再び元の世界に戻っていくという波乱に満ちた生を描いた。 この映画の教えは何だろう? 人生は一直線に伸びる眺めのいい道ではない。予想…