ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

In Your Own Way

新聞の広告を見たとき、読んでみたいと思った。 沢木耕太郎の『作家との遭遇』という作家論集に収められている卒論のことである。 作家との遭遇 全作家論 作者: 沢木耕太郎,藤田嗣治 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/11/30 メディア: 単行本 この商品…

宇宙の無限、心の無限

そこにたくさんの人がいて、あちらにたくさんの人がいて、街は社会は人で溢れている。そのどの人の声色も一つ一つ違うように、一つ一つの性格も異なる。 海を見たり、桟橋を見たり、鳥が川面近くを旋回して大空へと飛び立っていくのを見たりしても、人は皆異…

敢えて行動する

今度の日曜日は父の日らしい。 正直に言って、全く興味がない。 私にとって、家族・父親・母親という存在は、空虚で、欺瞞がはびこり、でもそれらに帰属しているという、厄介な存在である。 世間では、「家族は仲良し」が最善の家族像のように語られる。しか…

雨、僕は水色の中に

先日、仕事場で諍いがあった。 普段は仲の良い二人だが、環境や体調のちょっとした変化から、いつもは聞き流せる程度の一言が、聞き流せなかったようだ。 諍いは、仲が良いから起こる。関心のない間柄、表面的な間柄では、諍いなど起こらない。憎しみは愛情…

西城秀樹が死んだ

西城秀樹が亡くなった。 びっくりした。誰もが死んで行く運命にあるのだけど、驚いた。なぜなのだろう? 私たちの時代が少しずつ過去になり始めたことを、西城秀樹の死が告げ知らせているからだと思う。 人の死で、衝撃を受けたのは、祖母が死んだ時だった。…

歳を重ねるということ、宗教ということ

私も歳を重ねたものだ。 嫌なことがあっても、しばらくすれば、そんなこと呑み込んでしまえる。 若い頃はそうではなかった。 悲しいことがあると、しばらくは心から悲しかったし、立ち直るのに時間がかかった。 そんなこともあるさ、と納得できてしまう。弱…

アリス・イン・ワンダーランド

新年度に入って、なかなか忙しくなってきた。 自分の時間もあまり取れない。 先日、もう長いこと会っていない妹の最近の写真を見せてもらった。 私が知る妹と比べて、随分歳を取っている感じの写真だった。 そこには、長年の子育てや家族・社会との色々な営…

右胸に心臓を持つ祖母、妹の死

私には女性的な仕草があると人から言われる。 子供の頃は、母と妹と祖母と一番長く一緒にいた。だから、自然と彼女たちの仕草が身についているのかもしれない。 それにそもそも私はどことなく男性というよりは女性寄りの中性的なところがあるように思う。 も…

多面体自体が面白い、プリズム自体が面白い

私の妹には数学の才能があった。 子供の頃から算盤を習っていて計算・暗算がやたら早く、その続きで数学というか数字に強かった。だから、テストではいつも満点辺りを取っていた。 しかし、妹の問題の解き方は、問題文を全く読まない解き方。文章題でも斜め…