ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

Mr.Children覚書

1988年12月、年の瀬を迎えた頃、4人のミュージシャンが渋谷のロイヤルホストに集まって、バンド名を考えていた。紙ナプキンに書かれたその名前は、そう「Mr.Children」だった。 1989年昭和64年が到来した。 昭和64年は7日しかなかった。激動の昭和が終わり、…

祇園囃子の響きはどこから聞こえてくるのか

祇園祭の宵山から帰ってくると、母親は真っ暗な土間の電気を点けた。真っ暗闇の中にぼんやりと辺りの輪郭が浮かび上がってきた。部屋の方にも薄っすらと明かりが届き、卓袱台や本棚が見えた。祇園祭の喧騒は夢のように搔き消え、音一つない空間に、雪駄のカ…

停止した時間の中で境界線を歩く

今日も列車は運休が多い。 若き日々、長い間暮らしていた茨城県では、自動車かオートバイがないと生活できなかった。 電車が中心の生活は、東京に移り住むまであまりしたことがなかった。 子供の頃は自転車かバスだった。 滋賀県も茨城県に似ていて、自動車…

オオアメとオウム

大雨に見舞われた京阪神地区は、昨日から降り続く雨の影響で、JRはほぼ全線操業を停止した。京の町は、それほどいつもと変わる気配でもなく、ただ大雨で観光客の出足は減り、地元の人たちは、あまり見たこともない鴨川の氾濫のごとき風景に釘付けになってい…

七夕、消え行く人、見送る人

先日、大雨のため、琵琶湖線が運転を見合わせた。たまたま滋賀県に来ていたため、電車に乗れず、タクシーもいっぱいで、二駅ほど歩いた。 西武線では、時々、飛び込み事故があって列車がストップした。またかと思って、池袋で時間を潰すことがあった。 自然…

ライサンダーとハーミアの夏の夜の夢

ライサンダーとハーミア、オーベロンとティターニア、ディミトーリアスとヘレナの恋物語は、円満に解決を迎える。 妖精パックの媚薬に惑わされて、恋模様が混乱してしまうが、夏の夜の夢のごとく、3組の男女は上手く鞘に収まる。 K教授の英文学の夏休みのレ…

日曜日の陽だまりの樹

先日、仕事仲間で呑みに行った。 最初はビールと決まっているが、私はビールは飲まない。居酒屋でのビールは、あまり好きではないからだ。 職場のどうでもいいような話で盛り上がり、ちらほら本音も出て、それなりに飲み会の本分が素直に出た、カタルシスな…

何かをやってはいけないのではない

何のためにブログを書いているのか? 私は少なくともある人のために書いている。その人と関係のない内容であっても、その方が圧倒的に多いが、その人のために書いている。 その人が読んでいるかどうかは分からない。でも書いている。 勿論、文章を書くのが好…

大地震は、私たちを遠くへ連れて行く

今月初め、中米グアテマラでフエゴ山噴火により、多くの犠牲者が出た。 グアテマラは火山大国で、古都アンティグアや新都グアテマラシティに滞在していると、地元の青年が火山見物はいかがですかと勧誘に来る。 火山爆発も多いし、地震も多い。街には至る所…

100 years ago

昨日は、部下のミスの後始末で、本人ともども出勤した。 昼から長く伸びた髪を切りに行った。 ふと、髪を切ってもらっている最中、山口市に行ってみようかと思った。 結局、行かなかったのだが、行くつもりでいたので、新幹線で読もうかと思い、『文学界7月…

敢えて行動する

今度の日曜日は父の日らしい。 正直に言って、全く興味がない。 私にとって、家族・父親・母親という存在は、空虚で、欺瞞がはびこり、でもそれらに帰属しているという、厄介な存在である。 世間では、「家族は仲良し」が最善の家族像のように語られる。しか…

舵を切り、舵を切り

私が、何もかも忘れて没頭してしまう作業の一つは、編集作業だ。 特に、映像の編集は一度始めたら、早朝から深夜まで休みなく続けてしまう。 最近は、全くやってはいないし、現在手元には、iphoneがある程度である。 文章・画像・映像の編集。そこからは、思…

深夜に目を覚ました

昨夜は、知らない間に眼鏡を外して寝てしまっていた。 深夜3時、目を覚ました。 自分がいつ寝たのか、全く覚えていなかった。起きたときには、何が起こっているのかも分からなかった。 いや違う。そうではない。何かが変化している。この部屋の中で、前とは…

雨、僕は水色の中に

先日、仕事場で諍いがあった。 普段は仲の良い二人だが、環境や体調のちょっとした変化から、いつもは聞き流せる程度の一言が、聞き流せなかったようだ。 諍いは、仲が良いから起こる。関心のない間柄、表面的な間柄では、諍いなど起こらない。憎しみは愛情…

砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ

ずっと昔、まだ小学生の頃、秋頃だったろうか、夕方、自宅の庭から、見たこともない物体が飛んでいるのを目撃したことがあった。 それがどんな物体だったか、今ではうっすらとしか覚えていない。クラゲのような薄い白色をした飛行船のようなものだったと思う…

what he thought, what he wrote

体がこわばり、足が筋肉痛を起こし、首根っこが凝り固まって、鬱陶しくなる。 名古屋へ行き、晴天のもと、千種公園を散歩したら、そんな体の痛みも吹き飛んでしまうかもしれない。 朝から雨だった。明日は晴れるらしい。夜になっても、幽かに雨が残っていて…

人の闇に潜む神の冷徹な瞳

週末、夕方外に出たら予想以上に寒かった。 昼間は部屋にいて『ブレードランナー2049』を観たり、音楽を流したりしながら、仕事の準備をしていた。 この4月から部署の総責任者になったので、時間の流れ方が今までと違う。 これまでも責任者を、以前の会…

西城秀樹が死んだ

西城秀樹が亡くなった。 びっくりした。誰もが死んで行く運命にあるのだけど、驚いた。なぜなのだろう? 私たちの時代が少しずつ過去になり始めたことを、西城秀樹の死が告げ知らせているからだと思う。 人の死で、衝撃を受けたのは、祖母が死んだ時だった。…

「僕の不可避。」飛んで行くことが出来ないのならば

itunes始め、各配信サイトでMr.Childrenの全曲が配信され始めました。 とても喜ばしいことです。 Mr.children over 中文字幕 「over」など和製ビートルズばりの名曲は、現在聴いても素晴らしい。 Ryuichi Sakamoto:CODA スタンダードエディション [DVD] 出版…

自然体という癒し

テレビを全く見ない私が、先日、たまたまネットで放映していたNHK番組『プロフェッショナル』を見た。 スガシカオの歌がエンディングで流れる番組だ。まだ続いているんだと思った。 その回は、北海道の書店店主の仕事の流儀だった。 この店主は1万円選書と言…

GW、まずは睡眠

職場で、Aさんに「あなたが一番仕事がしやすい方法で取り組んでくれたら良いですよ」と言った場合、その影響で、Bさんの仕事がやりにくくなったとする。 反対に、Bさんに好きなようにやって良いよと言った場合、今度はAさんがやりにくくなる。 こういう場面…

戦略と曖昧さの隙間を生きる

あと1週間ほどでGWに突入する。 また、どこかに行こうかと思う。大分、富士山、紀州、金沢、舞鶴、倉敷など、候補はいくつかある。旅行熱がまた復活してきたみたいだ。 父親に連れられて、子供の頃から映画をよく見にいった。 邦画・洋画問わず、多くの作品…

喰種を超える宗教の陥穽

桜の時期もあっという間に終わってしまった。 今日、街中を歩いたら、桜の木はすっかり葉桜に変わっていた。 暖かくなる3月の終わり頃から、あの世の現し身のように、突然、桜は咲き誇る。 もしかしたら、この世以外の世界があるのかも知れない。 一瞬で咲き…

光と闇の未来(長崎探訪記3)

長崎、そこは教会の町、カトリックの町だった。 住民が全てカトリックというわけではない。おそらく、キリスト教徒はほんの少数だろう。 現在の日本は、非宗教的な国である。仏教があるといっても、信仰という名の元に宗教があるのではない。 しかし、イエズ…

旅は、忘却の遠い記憶を呼び覚ます(長崎探訪記2)

長崎の旅の途中で、どうした訳か、突然バックストリート・ボーイズ「shape of my heart」を口ずさんでいた。 帰宅してから、ふと、そう言えば、さだまさしって長崎出身だったなと思った。 シングルレコード「雨やどり」のB面は「絵はがき坂」である。 「絵は…

ロザリオとアトミックボム(長崎探訪記1)

新幹線、特急かもめを乗り継いで長崎市まで行ってきました。 長崎ちゃんぽん、坂の町、キリスト教、原爆。 今回の旅の動機は、長崎のこれらのキーワードには全く関係していませんでした。 九州のどこか。 小学生の時に一度家族旅行していましたが、長崎には…

夢を追う君へ 思い出して 躓いたなら

東京駅丸の内口 聖なる天蓋 SEKAI NO OWARI「サザンカ」 ホテルのテレビで、平昌パラリンピックのニュースを見た。 嬉しいのに 涙が溢れるのは 君が歩んできた道のりを 知っているから 思い出して 躓いたなら いつだって物語の主人公は 笑われる方だ 人を笑…

二条城、徳川将軍家の誕生と終焉の地

徳川時代の始まりと終わりの舞台になった二条城を撮影して来ました。 まあ、綺麗かな。 拡大写真 門の反対側。図柄が違う。 広いね。 こちらも凝ってる。 庭園に続く門。鐘が二つ見える。 どうなんだろう?庭はよく分からん。 割と気に入った門構え。 東山方…

春の嵐の後に

Apple Musicでは、4500万曲が1ヶ月980円で聞き放題である。 これは恐ろしくお得であり、音楽好きには堪らない環境である。1日に100曲聞いたとして、一生かかってもそのほんの一部しか聞けない。 この関係は、人との関係と同じである。世界に何億といる人のほ…

誰しも生きにくいと思う

忖度という言葉が世間でメジャーになって久しい。 数ヶ月前まで、この言葉は廣松哲学の中でしか見かけられなかった。一夜にして世間・世界は変わる。小さなこと・大きなことに関わらず。 ジョージ・フリードマン『100年予測』の序章には、20世紀の20年ごとの…