ojos de perro azul:青い犬の目

青が好き。時々刻々と興味・関心が移ろいで行きますが、あまり守備範囲は広くありません、

私たちは自分が指指すものを見つけられない

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西武線沿いに住んでいた頃は、東村山駅所沢駅の立ち食いそばを食べて、駅近くの喫茶店に行くのが、週末のいつもの行動パターンだった。でも所沢駅の老舗の蕎麦屋は閉店してしまったとニュースで聞いた。

喫茶店に入って新聞や漫画や雑誌をぼんやり読んでいると、その時間が至福の時に感じられた。大して仕事も大変ではなかったのだけれど、休み前というのはホッと一息つけて、肩の荷が下ろせる瞬間である。

 

今週末は、ふらっと出掛けて、文房具や服や本を見に街を取り止めもなく回って来た。

毎年、12月か1月頃になると手帳を買うのだが、大して手帳も使わないので今年は買わないで過ごそうと思っている。手帳が出る季節になると、来年はこの手帳を使ってこういう目標でやっていこうみたいな気になるし、手帳がそうした物語を抱かせるような構成・中味になっている。

しかし、続くのはひと月くらいである。そのあとはたまに手帳を開いて書き込むくらいで、どんどん手帳の存在は忘れ去られて行く。

会社で外回りの仕事をしていた時には、小型の手帳をいつも携えて予定をどんどん書き込んでいた。だけど、今はそんなに会議もないし、予定はLINEやスマホで管理してしまうし、手帳の存在は少なくなって行く。

 今までで一番使いやすかったのは、ほぼ日手帳である。書く気があれば一杯書けて、楽しい手帳になると思う。

 

服も、長年着たコートが少しずつ綻びて来て、冬用のジャケットが必要かなと思って見ているのだけれど、しっくり来るものがあまりない。

街の人の服装を見ていると、似非ブランドらしきものを見かける。特にアウトドア系やスポーツ系のメーカーに似せたものが目につく。という私も靴下とか、これ本当にロゴの入っているメーカーが承認した上で作っているのかなという類のものを買っている。

ともかく、自分の機能や用途に合った服が欲しいなと思う。

 モンベルパタゴニアゴアテックス仕様のジャケットは薄手だけれど、かなり暖かい。欲しいなと思うけれど、値段もするし、山に行くわけでもないから躊躇してしまう。

 

関西に来てから、あまりお蕎麦を食べなくなった。どちらかと言うとうどんである。出汁は関西が断然美味しい。関東の出汁は濃すぎるし、味が単純。だけど、蕎麦自体は関東がコシがあって美味しい。西武線沿いの狭山そばは美味しい。

食は重要である。毎日、コンビニ弁当ばかり食べていると体に悪いと思うし、自分で作って食べれば美味しいし、栄養もあって体にいい。

どうすれば手軽にちゃんとした料理が作れるか、電気製品や部屋の電気製品の設置場所など、気が向いたら考えている。

 

量子論、エンデのはてしない物語、三島の禁色がマイブームである。自分は書物を基準に生きているのかと思うほどに、書物との接触が多いし、関心が高い。

スマホKindleを使い始めてからは、文庫を持ち運びすることも減ったけれど、Kindleの欠点の一つは、自分の書籍が一目で一覧できないことである。多数の電子書籍を購入すれば、過去に購入したものを忘れてしまう。その時、本棚のように一気に全体が目に入らないし、物質感がないので、インスピレーションが湧きにくいように思う。

因みに、Kindleでのマイブームは最近最終巻が出たへうげものである。

 へうげものは、現代人の生き方としても参考になる織部こと古田佐介の一代記である。

私たちは自分が本当は何を欲しているのか、よく分からないものである。

地震のあとで

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阪神大震災から23年が経過した。

ニュースを見るまで忘れていた。こんなに大きな出来事も月日が経てば忘れられていく。

大震災の日、私は東京の自宅にいて、テレビで震災を知った。

驚いたので、関西の実家に電話をした。

同じ日本と言っても500キロ以上も離れた土地のことで、もう一つこの国で大震災が起こったという実感が湧かなかった。

だけど、同じ1995年に起こった地下鉄サリン事件も、自分が良く使っている東京メトロサリンがばら撒かれた映像を見ても、現実感がなかった。

当時の私は感受性が乏しかったのかもしれないが、人が地震によって死んでいく様を目の当たりにした訳ではないことも、現実味がないことの理由かもしれない。

とは言え、他人の痛みを自分のことのように感知できる人は、大地震によって人々が受けた苦しみを自分のことのように感じ取り、しばらくの間、正常に生活が送れなかったという。

 

23年後の今、新聞やネットで流される大震災の記事を読むと、心が震え、涙が出そうになる。肉親を失った人の辛さを綴った文章を読むと、自分のことのようにその悲しさや苦しみに向かい合うことになる。

どの人にも幸せでいて貰いたいと思う。苦しさや悲しさは人を強くする。でも、出来ることなら、そういうマイナス面に出会わず過ごしていくのが一番だと思う。 

 

実際の大震災の赤裸々な姿というのは、ニュースで知った姿とはもっと違った形をしていると思う。

大震災の現場にしか地震の現実はないとも言える。

現実から離れた人が、実際に体験した人に急接近して、彼らの感情を汲み取ることができるだろうか。

優れた文学、感受性豊かな人、経験豊かな人は、被害者の心に急接近し、被害者以上にことの本質を捉えることができる。

 

地震の現実への想像力、人が直面している日常への想像力

2018年、平成30年を迎えました

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2018年、平成30年が到来しました。

平成はあと1年ほどで終了してしまいます。今から100年前は大正時代。

大正時代も15年と短かった。

平成も31年。短い。

 

冬休みは、読みたい本や見たい映画にひたすら関わっていました。

ブログのことは、何か書きたいなと思いながらも、書いていませんでした。

今年も少しずつ、書いて行こうと思います。

 

探偵小説が日本に登場したのが100年前くらい。それまでにはなかったジャンルの小説。

このこと一つでも、時代や年代に断層や連続があることが分かります。

 

現在、何が時代の焦点なのでしょう。

高齢化や環境問題やAIといったニュースレベルのキーワードは浮かびますが、私たちの身近な事柄として、どんな問題があるのか、等身大の目で見られればと思います。

 

それには本や映画や音楽も大事だけれど、人や街と触れ合うのが大事。

インターネットでラーメン特集をしている番組を見ていたら、北海道が出ていました。街の人が普通にラーメンを食べている姿が映っていました。

市川や環七沿いのラーメン屋に良く行っていた時のことを思い出しました。

近頃は、週に一度外食するだけで、街を歩くのもその時くらい。

 

人や街との交流。ここ数年の私は交流範囲が狭くて、これは良くないなと思います。

その辺りを開拓していきたいです。

 

今年も宜しくお願い致します^^

 

 

 

シェアリング、不確かな未来への舵

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シェアリングが少しずつ認知されてきている。

住居、車、宿泊所、オフィスなどがそうだが、私個人だと、旅行先も含めて住まいをシェアするのは難しいと思う。

そもそも寛げない。プライベートな空間に他人が入ってくることがストレス。

新入社員時代、ホテルに1ヶ月以上缶詰にされて、5、6人と寝起きをともにしたが、相当鬱陶しかった。学生時代の部活で、休みになると多くの友達と大部屋で一緒に住んでいたが、これも楽しいところもあるがトータルではしんどかった。

私の感覚が他の人にも共通するとは思わないが、多くの人にとって、わざわざ他人と住居を共有するのはご免だという感覚が一般的ではないだろうか?

だから、この感覚からスタートして、ルームシェアリングをビジネスとして成立させて行くのには一工夫いるし、どういった人がシェアリングを活用しそうなのかを考える必要があると思う。ルーム・シェアリングの実際は知らないが、極端に値段が安いとか、何か差異がないといけない。

 

しかし、同じシェアリングでもカー・シェアリングは将来、私も使う可能性はある。

そもそもレンタカー自体が、シェアリングと言えるし、レンタカーならば使いたいときに乗りたい車を借りて、費用もそれほどかからず楽しめる。

実際、ベンツやアウディなどの外車は買ってまで乗ろうと思わないが、興味本位で数時間借りて乗ってみるのも面白いし、引越しの時など、小型トラックを借りれば引っ越しが自分でできてしまったり、費用を抑えることもできる。

私も長い間、自動車に乗っていたが、かなりの費用が掛かる。本当にどうしてこんなに費用が掛かるのと思えるくらい掛かる。お金持ちはともかく、庶民は電車・自転車で済ますのが賢明だと思う。

 

村上春樹「木野」に3匹も蛇が出てくる場面がある。

女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)

女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)

 

 物語では、地震か何かの前触れだろうかと書かれている。

主人公木野の身辺に起こった変化と連動して、蛇の登場や猫の退場が起こるのだが、私の子供時代に住んでいた古い長屋には、蛇・イタチ・鼠・猫などが出入りしていた。

インターネットで見ると、イタチが家に住み着くと良くないと書かれているのだが、私の印象だと、イタチが家に住み着いていた方が安心だと思う。

子供の頃に、ある部屋の天井に繋がる板を外して取り替えたことがあった。

天井の板を取り替えることで、部屋は見違えるほど明るく綺麗になったのだが、その大工作業が終了する頃に、窓の外を眺めていた私と母親の頭上を、イタチが猛スピードで飛んで行ったのを目撃した。

私はそれが何か分からなかった。見たことがなかったのもあるが、あまりにも凄い速さで飛んで行ったので、一体、今のが何なのか目に止まらなかったのである。

このことと同時に、私の家の成り立ちが少しずつ変わっていったように思う。

 

家も人も、その土台がしっかりしていないと、脆くて崩れてしまう。

現在では、家に動物が住み着いているという家は少なくなっただろうが、動物が住み着くというのは、彼らにとって住みやすく居心地がいいからだろう。

私たちが今の社会に薄っぺらさを感じるのも、長い間築かれてきた土台が消滅してきているからだと思う。

 

シェアリングは、経済的な面で特典がなければいけないけれど、もう一つの面として、他人との親しみ・交流という面が重要だと思う。

シェアリングがこれからどういう方向に進んで行くか分からないけれど、シェアリングという発想、特に人との関わりとしてのシェアリングの発想は、漠然とした未来へ向けての舵の役割を果たすと思う。

 

だらだらと

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年末で仕事も休み。

ブログも浮かんだことを書いています。

 

お笑いを好きな人は結構いる。笑ったり・面白がったりしたいのは、人間の欲望の一つだと思う。

学生時代の友達に、セリーヌを研究しているフランス文学専攻の人がいた。彼はお笑いオタクを自称していた。難解なセリーヌを原文で読みながら、お笑いのテープをイヤホンで聞いている姿をいつも見かけた。

私はテレビがないのでテレビ番組は基本的に見ないのだが、テレビに笑いを探さなくても、笑いは普通に転がっている。

 

今年、私が使い始めた文房具のベストワンは、フリクションである。

そこそこ使ったので、その欠点らしきものが分かった。その欠点は、「インクの減りが早い」こと。

2、3本買って自宅と会社で使っていたが、いつも使っているボールペンがまだ3ヶ月くらいは書けるのに、フリクションはもうインクがなくなっている。

最初は、温度のせいかボールが固まってインクの出が悪いのかと思ったが、毎回見たらインクがなくなっている。

フリクションの今後の課題だと思います。

 

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毎回、同じ店に行ってラーメンを食べる方なので、来年からは他の店にも行きたいと思います。

上の写真は、チェーン店なのに、店舗によって味が異なるラーメンを出すお店です。

そこそこ美味しい。

ラーメン・カレー・焼肉・ホルモン・コーヒーなどはお店がたくさんあるので、行くなら違う店を目指したい。

近頃、近所の吉野家に夜お腹が空くと食べに行くときがあります。

ネギと卵がついている牛丼セットにして、これに明太子を付けて、紅生姜もたくさん目に入れて食べます。

この組み合わせだと、牛丼を、ネギ、白身卵、黄身卵、明太子、紅生姜、牛単品と合計6パタンで食べられるので、楽しめます。

 

私は、基本的にインドア派。パソコンと本があれば、飽きるまでそれらに関わっていられるし、眠くなったら寝てまた起きて、となってしまいます。

学生時代や受験生時代、試験前になり冬だと、コタツ生活を送っていました。勉強していて眠くなったらコタツの布団で寝て、起きたらまた勉強の続きをやってと、それを毎日やっていました。今はコタツも使っていなしし、ちゃんと布団で寝ていますが、基本は変わっていない。

だけど、1日のうち2時間くらいはアウトドアで、スポーツとかやって、またインドアに戻る生活がいいのですが、2時間でそんなお手軽にできないので、半日は外出、残りは自宅という生活になりがちです。

 

まとまりがなく、だらだらと書いてしまうのでこの辺にしておきます。

光と闇の叙事詩 スターウォーズ

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朝からスターウォーズ最新作を見に行った。

今回の作品は、ストーリーを再現するのが難しかったのだろうと思う。

技術的なSFXなどの問題ではない。

善と悪が絡み合う複雑な微妙なニュアンスをどう表現するのか?

全き善がいるのではない。全き悪がいるのではない。その両方を気にかけながら苦悩している存在がいる。

そうした人物をどのように描くのか?

スターウォーズ最新作は、この点に焦点を合わせると、今までの単純な善悪構図から離陸した新しいスターウォーズが現れたと言える。

 

その苦悩している人物とは、ベン・ソロことカイロ・レンである。

しかしながら、カイロ・レンだけではなく、レイ、ルークもカイロ・レンの苦悩を仲立ちとして、苦悩する存在として描かれている。

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良い人、悪い人を表現するのは容易である。

しかし、良い人でありつつ悪い人へと様変わりする人を描くのは難しい。その逆も難しいだろう。

カイロ・レンは善の部分を残しながら悪に染まったけれど、善に戻る余地もあるかのように、ないかのように描かれる。これは難しい。

カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーは、その際立った演技力で、この難役を見事に演じているが、今回のスターウォーズは全体として失敗作と思われた人も多いと思う。それは、カイロ・レン、レイ、ルークの性格と行動がしっくり来ない、分かりにくい点からくるのではと思う。

 

スターウォーズシリーズは、当初のSFジャンルを保持しながらも、その軸足を人間劇に大きく移している。

銀河系の戦いを描いたスターウォーズ旧三部作が、新三部作によって、ダース・ベイダーの誕生を描くというダイナミックなヒューマンドラマに変貌し、さらに、フォースの覚醒に始まる新々三部作によって、善と悪の入り乱れた複雑なストーリを描こうとする。

 

嘗て浦沢直樹は『MONSTER』において、善から悪へと変身し、さらに悪から善へと戻ってくる人物ヨハンを造形するという離れ業を行なった。

MONSTER 全18巻 完結コミックセット(ビッグコミックス)

MONSTER 全18巻 完結コミックセット(ビッグコミックス)

 

 『スターウォーズ』シリーズが、次回の最終作で、どんな展開・結末へと至るのか?

40年近くを賭けた一大プロジェクトが終わりを迎える。

patagonia、ズラタン、ウシュアイア

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服、靴など衣類は滅多に買わない。

一度買ったら、3、4年は買わないで同じものを着ていると思う。衣類は欲しいものリストで後回しになるし、いいものを買ったら、なかなか傷まないから、まず買わない。

 

よく買うメーカーは、patagoniaという少し値段が高めのものである。

patagoniaは、カラーヴァージョンも結構あり、とにかく繊維が丈夫である。もう7年くらい前に買ったTシャツは、今でも全く傷む気配さえ見せない。確か5千円だったと思うけれど、乾きやすく肌触りもよくて、これは優れものだと思う。

 

patagoniaは、たまたま見かけたその名前に目が行っただけだった。

patagoniaとは、南米アルゼンチンの最南端に横たわる地帯である。大規模の氷河が有名である。

ラテンアメリカ世界に長い間関わってきたので、初め見たとき、そんな名前のメーカーがあるんだと気になった。

もう20年くらい前のメキシコの監督だったかアルゼンチンの監督だったか忘れたが、『El viaje』という映画があった。

この映画は、patagoniaのウシュアイアという港町出身の少年がメキシコにいる父親に会いに行くというストーリーで、そこで歌われていたウシュアイアをテーマにした歌をはじめとする音楽と、その映像美がとにかく印象深かった。

憂愁・記憶・祖国・兵士・幻想・壁画といったワードが思い浮かぶラテンアメリカ世界を綴ったこの映画は、この世界が日本とも西洋とも異なった世界であることを明確に浮かび上がらせていた。

この映画の題名はel viaje=旅というものだが、日本語への翻訳段階で『ラテンアメリカ光と影の詩』というベタなものに変わっていた。この翻訳自体が、ラテンアメリカの光と影の精彩を読み取れない日本人らしさがよく表れていると思う。

 

アメフト、サッカー、ラグビー、野球などボールを扱うスポーツが好きである。

と言っても、普段はそんなに見ないし自分でやることもない。

いつも何となく気になっているだけで、それも私が好きなのはそう言ったスポーツのルールや作戦やボール技術で、この選手やチームが好きというのもほとんどない。

強いて言えば、ヤクルトスワローズ西武ライオンズ鹿島アントラーズが好きである。選手では、王貞治江夏豊野茂英雄イチロー江川卓イブラヒモビッチがすごいなと思った。

学生の時、体育の授業で一年間、ラグビーをやっていたが、似たようなスポーツに見えるアメフトやサッカーとは随分違うなという感じを受けた。

どれもスタミナ・瞬発力が必要だけれど、自分の持っているスタミナ・瞬発力の配分が違うように思う。

スポーツはどれも面白い。そのルールを知り、作戦を知り、技術を知って、関心を持ち始めると、この場面ではどうしたらいいのだろうと頭脳を使うのが心地いい。

格闘技系にも関心があるのだが、今のところ柔道・剣道・相撲しか知らない。

 

冬休みは、旅をするか、何をするか?

計画plus閃きで生きている私は、何かをする瞬間にならないと、何を始め出すのか自分でも分からない。